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繁栄願い 芸能奉納 竹富島

国の重要無形民俗文化財に指定されている竹富最大の行事「種子取祭」。庭の芸能で「馬乗者(ンーマヌシャ)」など、活気あふれる奉納が続いた=25日午前、世持御嶽前

国の重要無形民俗文化財に指定されている竹富最大の行事「種子取祭」。庭の芸能で「馬乗者(ンーマヌシャ)」など、活気あふれる奉納が続いた=25日午前、世持御嶽前

華やかに種子取祭

 【竹富】国の重要無形民俗文化財に指定されている島最大の行事「種子取祭(タナドゥイ)」の奉納芸能が25日、世持御嶽(ユームチウタキ)で始まった。初日は玻座間村と仲筋村が同御嶽の庭で「庭の芸能」を奉納したあと、特設舞台で玻座間村が島独特の狂言や舞踊など舞台芸能を繰り広げた。26日は仲筋村が舞台芸能を行う。種子取祭は種をまいて一年の五穀豊穣(ほうじょう)を願う行事で、600年の歴史があるとされている。会場は地域住民や県内外から駆け付けた郷友会、見物客などでにぎわった。

 この日は午前6時に弥勒奉安殿で公民館長などが「弥勒起こし(ミルクウクシ)」の儀式を行った。一行は太鼓と銅鑼(どら)を鳴らして集落の責任者宅を回る「参詣」を済ませ、午前9時30分に世持御嶽に到着。同50分に「庭の芸能」がスタート。青年らが演武を繰り広げる「棒」で場を清めたあと、竹富小中学校の子どもたちと教員による「太鼓」、働き者の女性を表現した踊り「マミドー」、片袖を抜いて踊る「ジッチュ」、開拓者マサカイをたたえる「マサカイ」、女性らが空手を演じる「腕棒(ウディボー)」など活気ある芸能が続き、最後は馬型をつけて飛び跳ねる「馬乗者(ンーマヌシャ)」が奉納された。

 続けて行われた玻座間村の舞台芸能は「ホンジャー(翁)」や弥勒の登場で幕開け。伝統の「狂言」では、道具を作る「鍛冶工(カザグ)」、畑を耕す「組頭(フンガシャ)」、種をまく「世持(ユームチ)」、収穫を喜ぶ「世曳き(ユーヒキ)」などで島の歴史を再現した。組踊「伏山敵討ち」や歌劇「ペーク漫遊記」などでは、役者らが大立ち回りや滑稽な動作で笑いの渦を巻き起こし、総計34演目が奉納された。

 竹富公民館の上勢頭篤館長は「災害の多い年だったが、ことしも皆で集まり協力して、島の最大行事である種子取祭を無事開くことができ、とてもうれしく思う。感謝を込めて狂言や舞踊を奉納するので応援してほしい」とあいさつ。種子取祭は全体で9日間。このうち奉納芸能は7、8日目に行われる。

  • タグ: 種子取祭
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