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八重山会館、3市町共同で 石垣市議会9月定例会

専門員不足で加重負担
障がい児・者相談支援 委託料増額など検討

 9月定例石垣市議会(平良秀之議長)の一般質問は12日、友寄永三、石川勇作、砂川利勝、東内原とも子の4氏が当局の見解をただした。障がい児・者に対し全般的な相談支援を行っている相談支援専門員が不足し、過重な負担を強いられている問題で、当局側は資格取得支援や委託料増額など対策を検討する方針を明らかにした。3期目の市長公約、八重山会館については3市町共同で事業を推進したい意向を示した。八重山広域市町村圏事務組合に事務局を立ち上げて準備を進めたい考え。

 友寄氏への宮良亜子福祉部長の答弁によると、専門員を利用している障がい児・者は9月現在で約700人。これに対し、市指定相談事業所は9カ所で専門員は14人。専門員は1人当たり1カ月平均で35件を受け持つのが標準だが、実態は1人で60~80件。

 宮良部長は「事業所の増設、専門員の人材育成が望まれている」と述べ、資格取得研修会の地元開催など継続・安定的に業務に従事できる環境づくりの方策を検討する考え。4事業所への委託料各300万円の増額についても「事業所からの要望もあり、鋭意検討したい」と答弁した。

 八重山会館は、難病患者・家族と各種大会派遣児童生徒の宿泊施設、郷友会の活動拠点を完備した施設。石川氏が取り上げた。財源について大得英信企画部長は「広域のふるさと市町村圏基金5億円を担保に金融機関から融資を受けて進めるなど、民間活力の導入も考えられる」とした。

 中山義隆市長は「両町長には口頭で打診して了解を得ている。非公式だが、那覇市を中心に土地や売却予定物件を物色している。今後も調査し、早急に実現できるよう頑張る」と述べた。

 砂川氏が質問した土地改良事業は2017年度末現在、予算ベースで国営16・7%に対し県営6・4%、市営3・1%と進捗(しんちょく)しておらず、山田善博農林水産部長は「予算確保の厳しさ」と要因を挙げた。中山市長は「進捗が芳しくない」として、今後も国への要請に力を入れる考えを示した。

 難病患者等渡航費助成事業で行っている特定不妊治療への助成について、東内原氏が宿泊費の追加を求め、野底由紀子市民保健部長は「前泊、後泊の場合もあり、経済的負担が大きいため、他市の状況を参考に検討したい」と答えた。

 

 【9月定例市議会一般質問要旨】

 ▽全国学力テスト

 友寄永三氏=順位付けが必要。公表すべきだ。目標がないと子どもたちは伸びない。

 宮良長克教育部長=校長会と意見交換したが、学校別の公表は序列化につながるため望ましくないとの回答だった。教育上の影響を踏まえ、公表の必要性については慎重に判断したい。

 ▽部活動指導員制度 

 友寄氏=制度をどう考えているか。

 石川勇作氏=市の取り組みは。

 宮良部長=部活動の資質向上と教職員の負担軽減の面から導入を検討する必要がある。予算や服務規程で県との調整が必要になる。学校、県との調整がつき次第対応する。

 石川氏=外部コーチの数、派遣費はどうなっているか。

 宮良部長=学校長から委嘱されているのは36人。石垣市から保険料や交通費の支給はされていない。

 石川氏=派遣費は保護者が負担している。離島である石垣市にこそ必要。教員の負担軽減、児童生徒の学力向上につながる。

 ▽児童生徒派遣費補助

 石川氏=補助額は渡航費の半分に満たないこともある。補助額の増額、楽器などの運搬費の追加はできないか。

 天久朝市総務課長=調査研究し、制度の見直しの必要があれば対応したい。運搬費については、一括交付金で可能かどうか国、県への確認も含め、予算の割合も勘案しながら検討したい。

 石川氏=県代表として県外に派遣される場合は、県の事業で補助ができないか。そうすれば、県外への派遣費補助を県内に使える。

 中山義隆市長=非常に良い提案。市からも県に要請したい。

 ▽石垣島製糖工場

 砂川利勝氏=建て替えについて現状と今後の見通しは。早急な行動が求められる。

 山田善博農水部長=工場は建築から56年が経過し、処理能力の低下が顕著で、農業経営にも支障を来している。今後、国、県と調整する。

 中山市長=国にも要請し、建て替え作業を推進する。

 ▽公民館建設

 砂川氏=磯辺、開南地区での公民館建設の計画は。

 大得英信企画部長=両地区の要望を確認しながら財政支援を検討したい。磯辺公民館からは11日に要請あった。過去の課題を洗い出し、支援できるよう対応したい。

 中山市長=庁内で検討し、実現できるよう話し合いを進めたい。

 ▽公衆トイレ

 東内原とも子氏=設置状況は。実態調査を行ったことはあるか。

 安里行雄建設部長=計32カ所で44棟。点検はしているが、細かな実態調査は行っておらず、所管課で実施できるよう取り組む。

 東内原氏=2019年度に玉取展望台、20年に川平底地ビーチでトイレを整備するが、和式から洋式に変えるべきだ。

 安里部長=玉取では洋式9カ所、和式2カ所に改修する。おむつ替え・授乳室なども備えている。

 東内原氏=トイレマップの導入は。

 安里部長=観光マップに表示しているが、全施設は表示されていない。導入については関係課と方針を確認し、導入に向けて取り組む。

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