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多くの県民に惜しまれながら、この世を去った…

 多くの県民に惜しまれながら、この世を去った第7代沖縄県知事の翁長雄志氏の県民葬が9日午後、那覇市の県立武道館で営まれ、県内外の多くの参列者が哀悼の意を表した▼翁長氏は辺野古新基地建設の阻止を掲げ、2014年12月に知事に就任。同月、安倍晋三首相や関係閣僚との会談を求め上京したが、政府側の面談拒否に直面した。再三、辺野古問題の協議を望み、菅義偉官房長官との初会談が実現したのは就任から約4カ月後の15年4月だった▼那覇支局在任中に会談を取材。翁長知事はやっと実現した話し合いの場で、なぜ辺野古への新基地建設を阻止するのか、沖縄の戦後史を説明して解決を求めたが、双方の主張の隔たりは大きく、菅長官の歴史認識にがくぜんとしたことが思い出される▼その後の集中協議でも、民意に反映された県民の心を懸命に訴えたのに対し、菅長官は「私は戦後生まれなので、沖縄の歴史はなかなか分からない」と発言。個人的な理由で否認するあまりの無責任さを露呈した▼それでも翁長知事は、政府による理不尽な基地負担政策を拒否。膵臓がんの手術後も生きる気力と体力を振り絞り、職務にまい進したが、病には勝てず8月8日、67歳で旅立った▼最後まで信念を貫き、次代の平和を希求し続けた生き方は沖縄の歴史に刻まれる。(鬚川修)

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