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新知事に玉城氏 県知事選挙

初当選を喜び、支持者と万歳する玉城デニー氏(右から3人目)=9月30日夜、那覇市の教育福祉会館

初当選を喜び、支持者と万歳する玉城デニー氏(右から3人目)=9月30日夜、那覇市の教育福祉会館

当選確実の報に万歳三唱で喜びを爆発させる玉城陣営の支持者たち=9月30日夜、登野城の選対事務所

沖縄県知事選挙開票結果

佐喜真氏に8万票差
辺野古への新基地反対

 【那覇】翁長雄志氏の急逝に伴う第13回県知事選挙は30日、投票が行われ、即日開票の結果、無所属新人で前衆院議員の玉城デニー氏(58)が39万6632票を獲得、前宜野湾市長で政府与党が支援し、31万6458票を獲得した佐喜真淳氏(54)に8万174票差をつけ初当選を果たした。玉城氏は翁長氏の遺志を継ぎ、最大の争点となった米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設の是非で、新基地建設阻止を前面に掲げた。翁長氏の死去後、県は辺野古埋め立て承認を取り消しており、今後、政府と法廷で争うことに。知事選で出た民意に、政府がどう対応するか問われることになる。

 玉城氏は、翁長知事が死去する直前、後継を託した1人。「翁長氏の遺志を継ぐ」として出馬を決意し、県政与党の「オール沖縄」勢力の全面支援を受け、選挙戦を展開した。

 辺野古新基地建設阻止を打ち出すとともに、翁長氏の言葉「イデオロギーよりアイデンティティー」を何度も引用。「官邸主導の古い政治に戻すのか県民はこの選挙で岐路に立たされている」と強調、「沖縄の未来は自分たちで決めよう」と呼びかけ、幅広く支持を集めた。

 翁長県政の21世紀沖縄ビジョンやアジア経済戦略構想を引き継ぎ、アジア経済のうねりを沖縄に呼び込んで循環させ、優しい社会づくりも訴えた。

 佐喜真氏は国政与党の自民のほか、前回自主投票だった公明の推薦も得て組織戦を展開。辺野古移設の争点化を避け、「対立よりも対話」と政府との協調路線を訴え続けたが、辺野古阻止の民意の前に浸透しなかった。

 元那覇市議で琉球料理研究家の渡口初美氏(83)が3482票、元IT会社員の兼島俊氏(40)が3638票にとどまった。

 投票率は63・24%で前回の64・13%を0・89ポイント下回った。 

 玉城デニー(たまき・でにー)氏。1959年10月13日生まれ。うるま市出身。上智社会福祉専門学校卒。2002年に沖縄市議初当選、09年に衆議院に初当選した。

 

 ■「県民の勝利だ」と歓喜 玉城陣営八重山選対本部

 登野城の玉城陣営の事務所では、開票開始の午後8時までに集まっていた幹部や支持者はわずか8人。テレビの前で報道番組を見ようと陣取っていると、幹部の携帯電話に当確の知らせが入り、番組のチャンネルを変えて確認する一幕も。

 当確は報じられたものの、NHKの情報を待とうと待機し、午後9時35分ごろに“2度目”の当確がテレビから告げられると「やった!!」「県民の勝利だ」と歓喜。万歳三唱やモーヤー、指笛で喜びを爆発させた。

 祝勝会を前に、8月8日に亡くなった前知事の翁長雄氏に黙とうをささげ、朗報を天に届けた。涙を浮かべて勝利を祝う支持者の姿も。

 選対本部長の次呂久成崇県議は「超短期決戦で不安が大きかったが、運動展開の仕方や演説会など一つ一つをこなして、みんながまとまった」と勝因を分析。「私たちの民意が改めて出た。県民の民意はぶれていない。私たち一人一人が翁長氏の遺志を受け継ぎ、私は玉城新知事を県議会でしっかり支えていきたい。辺野古も自衛隊配備問題もしっかりと向き合い、沖縄のことは沖縄が決めるんだと訴えていきたい」と語った。

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