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与党が過半数獲得 市議選

トップ当選で支持者らと万歳三唱する石垣達也氏(中央)=9日午後9時半ごろ、石垣市新川の選対事務所

トップ当選で支持者らと万歳三唱する石垣達也氏(中央)=9日午後9時半ごろ、石垣市新川の選対事務所

石垣市議選得票数

陸自配備賛推進が多数
3市町で投票率前回下回る

 3市町議会議員選挙は9日、投票が行われた。石垣市議選(定数22)と与那国町議選(定数10)で即日開票され、当選者が決まった。市議会では与党が13対9と過半数を獲得。平得大俣への陸上自衛隊配備計画に賛成する推進勢力は9、反対する阻止勢力は9と同数となったが、基本的に賛成の立場を示す2氏を加えると推進派が11対9と多数を確保した。一方、与那国町では与野党が同数となった。3市町の投票率はいずれも前回を下回った。  

 市議選には現職15、新人11、元・前4の30人で争われ、現職13人、新人6人、前・元職3人が当選した。

 公明新人の石垣達也氏が唯一1300票台超えでトップ当選を果たした。現職では与党候補全員が当選、中立系の石垣涼子氏、仲嶺忠師氏が議席を失った。

 最大の関心事となった陸自配備計画をめぐり、賛否は同数と拮抗(きっこう)しているが、「慎重姿勢」の公明2氏を除く2氏が、住民合意手続きや平得大俣という場所に疑問を呈しているものの、石垣島への配備には原則賛成の立場を示している。

 今選挙戦で野党系候補が配備阻止を掲げて運動を展開したが、与党系候補の多くが陸自問題に言及せず争点化を避けた印象があった。好調な経済を背景にした市政運営の安定化による地域振興、子育て支援などの政策を重点的に訴え、支持を得た。

 投票は市内21カ所で午前7時から始まり、午後8時までには終了。午後9時から市総合体育館メインアリーナで開票作業が行われ、10日午前0時半ごろに当選者が確定した。

 当選者の任期は9月28日から4年間。当選証書交付式は12日午前10時から市役所会議室で。改選後初の議会は28日開会する予定。初日に議長選が行われる。

 

 【解説】県知事選に勢い

 石垣市議会議員選挙(定数22)は、中山義隆市長を原則支持する与党が13対9と過半数を確保した。石垣島への陸自配備計画に賛成する推進勢力も原則賛成を含めると11人と過半数を占め、中山市長は、市政運営も平得大俣への陸自配備計画もスムーズに進めていく議会勢力を確保したことになる。30日の県知事選・県議補選にも勢いをつけた。

 予定地は46㌶(市有地23・1㌶)。購入を予定する防衛省は2018年度予算で136億円を確保、測量や補償物件調査、不動産鑑定など用地取得に向けた業務を現在実施している。

 用地取得の手続きは、これらの業務が終了する11月末以降になるとみられる。中山市長は、防衛省から売り払いを求められた場合、議会に提案する見通しだ。

 住民合意手続きや平得大俣という場所に疑問を呈している箕底用一氏や米盛初恵氏の対応がカギを握ることになるが、中山市長は「石垣島への配備には賛成の立場」と述べ、話し合いを通して理解が得られるとの認識を示す。

 防衛省と市は来年3月までに着工し、県の改正環境影響評価条例の適用を回避したい考え。

 一方、専門家らが水源の影響を懸念している環境アセスの実施を求めており、これに呼応する声が高まるものとみられる。これにどう対応するかも注目されそうだ。

 野党側は、反対・慎重勢力の多数確保で市有地の売却を阻止し、計画中止を狙っていた

ため、今後、厳しい対応を余儀なくされることは必至。今後、どう世論を巻き込んで反対運動を盛り上げていくか、正念場を迎えることになる。(比嘉盛友記者)

  • タグ: 市議会議員選挙
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