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歴史の転換期における議員選挙

自己を貶める、なれ合い投票

 ■立候補者の資質と有権者の責任

 告示以来、激しい票争いが行われてきた市町村議会議員選挙もいよいよ明日9日投票日を迎える。石垣市、与那国町は即日開票が行われ当落が決定する。竹富町は10日に開票が行われ住民の審判が判明する。

 4年に一度の市・町議員選挙は、30日の沖縄県知事選挙の前哨戦、選挙権年齢が18歳に引き下げられた高校3年生や若い有権者がどのような審判を下すかも注目だ。

 市町村議員の活動は『地方自治法』によって定められ仕事(権限)は「地方自治法」第96条に定められている。主な仕事は①条例の改廃②予算を定めること③決算を認定することである。住民の財産を管理し、事務を処理する行政を厳しく監視する役目である。それだけに、行政と議会とはある意味、緊張関係が必要だ。なれ合いは行政の怠惰や腐正を招く危険性があるからだ。

 議員は行政を監視し緊張関係を保つために、法令はもちろん、行政全般にも通じていなければならない。また、住民の生の声や事が起きれば、現場の視察や調査など当然行うべきだろう。議員は受験生以上に猛勉強しなければ行政を監視し、条例改廃や提言を行うことはできないはずだ。

 机上の論理や生半可な知識、知ったかぶりは住民の失笑を買うだけだろう。

 有権者は立候補者の公約をしっかりと読み資質を問い投票すべきである。投票は有権者の権利を議員に託すことであり、それだけに有権者には議員の議会活動を監視する責任があることを自覚すべきだ。でなければ、自己をおとしめるだけだ。

 今度の市・町議員選挙には44議席をめぐって60人が立候補している。

 ■陸自配備計画を左右

 石垣市が定数22に現職15人、新人11人、前・元職4人の30人が出馬。中山市長支持の与党系が16人、不支持の野党系が11人、中立系が3人である。

 竹富町は定数12人に現職9人、新人6人の15人が出馬している。西大舛髙旬町長の与党系が6人、野党系が2人、中立6人である。

 与那国町は議員定数がこれまでの6人から10人に拡大された。外間守吉町長を支持する与党系が6人、不支持の野党系が6人の同数。現職6人、前職1人、新人5人である。

 立候補者は地域活性化、子育て支援、市民生活の向上、自衛隊の賛否などを公約や約束にあげている。

 石垣市では中山市長の市政運営や陸上自衛隊配備の容認に対する賛否も問われる。市議選の結果次第では陸上自衛隊の平得大俣への配備計画に大きな影響を与える能性がある。

 防衛省は用地取得のための測量や不動産鑑定を急いでおり、市有地の購入を終え基地建設に早期に着手したい意向だ。

 しかし、市有地の売却には議会の同意が必要である。そのため、今回の、市議選で当選した議員たちは当選のあかつきには議会で立場を明確にしなければならない。選挙の審判を前に住民に明確な態度表明が求められる。

 ■変わるか勢力図

 竹富町は西大舛町長の下初めての議会選挙である。それだけに西大舛町長の行政手腕に対する評価も気になるところだ。

 陸上自衛隊が配備され、有権者数が増え、議席数も4議席増加した与那国町は町政運営をめぐり難しい議会対策をしてきた外間町政が議会で安定多数を確保するか。それともこれまで通り反外間派が議会の主導権を握るか注目される。

 一方、自衛隊配備地域における地方議会への自衛隊の影響を見極める重要な選挙ともなる。

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