入院患者らに旗頭披露 八病院で大川の保存会
- 2018年07月31日
- 芸能・文化
移転のため二十数年ぶり
大川旗頭棒獅子保存会(新盛安幸会長)は30日午前、地域内にある県立八重山病院(篠﨑裕子院長)で二十数年ぶりに旗頭を披露した。来院者の増加に伴う混雑などを理由に途絶えていたが、10月に真栄里の旧空港跡地に移転するため、「引っ越しの見送りを兼ね、入院患者の回復を願いたい」(新盛会長)と復活させた。
保存会の新盛会長ら会員が病院正面入り口で松竹梅と、サガリバナをデザインしたズルカキ、子ども旗頭会(新城眞那佐会長)が松竹梅を上下に揺らし、「サーサーサー」の威勢のよい掛け声を響かせた。通院者や入院患者らはカメラに収めるなどして大喜び。
入院中の下地芳政さん(77)は車イスで、孫の新城眞那佐(まなさ)君(登野城小5年、11)の雄姿に目を細めた。保存会の配慮で、すぐ近くで新城君が大人に混じって持ち上げると、下地さんらは手をたたいてエールを送った。
下地さんは「孫の旗頭を見ることができてうれしい、感謝している。元気が出た」と目を潤ませ大喜び、新城君は「喜んでいたのでうれしかった」と話した。
篠崎院長は「大川の地から去ることになり、心残りはあるが、旗頭で最後を飾ることができてよかった。これからも地域に貢献できる病院にしていきたい」と感謝し、決意を新たにしていた。
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