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革新は不戦敗でいいのか

県議補欠選、無投票の可能性

 ■革新に候補者擁立望む声

 3月の市長選に出馬した砂川利勝氏(54)の辞職に伴う石垣市区(欠員1)の県議補欠選は、11月18日に県知事選と同時に行われるが、無投票の公算も高まっている。保守自民党の候補者選考が会社経営者の大浜一郎氏(56)を擁立する方向で詰めの作業に入っているのに対し、革新側は既に次呂久成崇氏(44)が議席を確保していることを理由に擁立を見送る方向にあるからだ。

 こうした革新側の対応に、自衛隊配備に反対する市民の間から「石垣市は自衛隊を配備させるかどうかの重大な瀬戸際にある。自衛隊が配備されれば石垣市の生活環境は激変する。こうした大事な問題を抱えているのに革新は不戦敗でいいのか。市議選はもちろん、県議補選でも知事選でもその都度機会をとらえ市民に自衛隊の危険性を訴えるべきだ」と擁立を求める声がある。

 保守側は今季限りで市議を引退し、県議選に意欲を燃やす市議会議長の知念辰憲氏(63)が選考委の方針に不満を示し、分裂選挙の可能性もある。それだけになおさら「候補者を擁立して2議席確保を目指すべきだ。次回選挙での次呂久氏との競合を懸念しているが、それはその時に考えれば良い。こうした消極姿勢が革新の活力をそぎ、勢力を弱めている」と候補者擁立でいま一度革新勢力の巻き返しを求めているのだ。

 ■革新次第で選挙構図変化

 保守の大浜氏にとっては、2012年の県議選初挑戦で同じ新人の砂川利勝氏に敗れて以来、6年ぶりに訪れた政界進出の好機である。

 これに対し知念氏は3月の市長選で中山氏の選対本部長を務め、7期務めてきた市議も今期限りの勇退を早々と表明するなど県議補選に意欲を見せてきた。それだけに、選考委が、出馬に難色を示していた大浜氏を絞り込んだことに支持者らの不満は強く、分裂の可能性は否定できない。

 そのため今補欠選は、革新陣営が候補者を擁立するかどうかが、大浜氏と知念氏の判断を大きく左右するとみられる。その結果が▽保守一本化で無投票となるか、保守分裂選挙となるか▽革新の候補者擁立で保革対決の選挙となるか、あるいは三つどもえとなるかーと状況を大きく変えることになる。

 ■自衛隊配備で生活環境激変

 有権者が政治に参加する機会を奪い、民主主義の根幹の選挙制度を形骸化する無投票は避けるべきだ。候補者が掲げる政策を見比べて有権者は地域の将来を考えるし、今の政治の善しあしも考える。それだけに候補者擁立に消極的な革新政党は、政党の責任として無投票や不戦敗は避けるべきだ。

 選挙で訴えるべきは、石垣市の生活環境を激変させる自衛隊問題のほかにも離島振興策や子どもの貧困、ひとり親支援、子育て支援、非正規労働者対策、観光の質の問題などいっぱいある。

 石垣市でも、保守化と右傾化と数の力を背景に反対意見を軽視する「強権政治」が見受けられる。自衛隊の問題は、議会が防衛省への市有地売却を承認するか否か、市議選の結果に大きく左右されるが、結果によっては住民投票に発展する可能性もある。今回の補選は知事選にも当然大きく影響する。今の強権政治に待ったをかけるには、革新や野党を元気にする必要がある。

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