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長野県軽井沢を訪ねた。海抜千㍍、年平均

 長野県軽井沢を訪ねた。海抜千㍍、年平均気温7.8度。日本一の避暑地である。別荘群は木々の緑に包まれ木漏れ日のなかにあった▼もと旧中山道のひなびた宿場で冷涼乾燥の荒地。稲作ができずアワなど雑穀で糊口をしのぐ寒村だった。明治20年代、人の手と確固たる哲学によって形づくられた▼カナダ人宣教師が可能性に着目し別荘を建てたのが始まり。こぶしやシラカバ、カラマツなどを植林し、緑なす軽井沢の礎が築かれた。「両陛下のテニスコート」も、J・レノンが愛した万平ホテルも昭和のままにある▼自然保護対策要綱や風致地区条例、都市計画など別荘地としてのルールを徹底している。建築物高さは8mから近隣商業地区でも12m、3階まで。ホテルも緑の中だ。敷地面積、外壁、屋根の色彩も制限され景観保全を最重要視する。コンビニも深夜営業禁止。別荘所有者と住民、行政も事業者も共有する価値観とルール。これが軽井沢ブランドだ。石垣市は風景計画を見直す。ルール変更に哲学はあるか▼軽井沢は戦後の米軍演習場計画に反対し、現在の横田基地配備米空軍オスプレイの演習空域にも反対する▼軍事と「高品質のリゾート」は並立しない。学ぶべきはそこだ。国策優先と地域無視。「配備ありき」とは雲泥の差。ああ、これが日本一の幸せか。(慶田盛伸)

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