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プーリィの季節を迎えて

働き方改革、議員選、知事選のことなど

 

 ■各地域で豊作の祈り

 2018年も後半戦に入った。一年で最も暑い7月は、豊作と地域の繁栄を願う夏の風物詩のプーリィ豊年祭が30、31日の四カ字をピークに各島々や村々でにぎやかに催される。さらに今月は下旬から各学校が夏休みに入り、野底のつぃんだら祭り、「海の日」にちなんだ港まつり、スマムニを話す大会、与那国カジキ釣り大会、オリオンビアフェスト、老人文化作品展などの行事もめじろ押しだ。 

 こうした祭りや催しも、そして観光のにぎわいも「平和」あってこそだ。「慰霊の日」があった先月は沖縄中が平和を願う鎮魂の祈りに包まれ、各学校では「平和学習」も開かれた。

 そして3日は「尖閣列島戦時遭難者慰霊祭」が催され、「尖閣を平和の海に」と遺族らが願いを込めたが、この国の未来は戦争の風化で確実に保守化が進み、危うさを増すばかりだ。

 ■知事選は保守分裂も

 それは先月の市議会でもあった。与党自民議員が尖閣諸島の字名を「登野城尖閣」に変更を求める決議を提案。これを与党と中立の賛成多数で可決したのだ。日中の関係改善が進むなか、なぜ中国を刺激する決議をするのか。そこに平和外交の「第三の道」を求める公明石垣が同調したことにも驚いた。

 6月定例会が終わり3市町議会は、9月の選挙に向け臨戦態勢に入った。石垣市は与野党いずれが過半数を握るかが焦点だ。自衛隊用地の処分は議会事項であり、配備の是非がかかっているからだ。そこで過去2回の選挙で配備反対を表明した公明石垣の対応が注目されるが、「公明党はもはや自民党の補完勢力」と批判される一方で、市民の間には「平和の党」の誇り、矜持はまだあるはずだという期待があり、そこに今回どうこたえるかだ。

 11月の県知事選に向け、県政奪還を目指す自民党側候補は佐喜真淳宜野湾市長に絞られてきた。しかし同じ保守から元沖縄観光コンベンションビューロー会長の安里繁信氏が3日、出馬を表明したことで、保守分裂の可能性も出てきている。

 安倍政権の沖縄差別にストップをかけられるかが問われる選挙だが、先月の「慰霊の日」当日、小野寺五典防衛相が県内の自衛隊基地を行脚し激励したのも県民感情を逆なでしその表れだ。

 ■同一賃金の施行は先送り

 その安倍政権の数の力のやりたい放題はとどまるところを知らない。強行された働き方改革のうち、非正規労働者の待遇を改善する同一労働同一賃金や残業規制は施行を2~3年後に先送り。反対が強かった高度プロフェッショナル制度は過労死増の懸念が依然残る。カジノ法案、国民投票法改正案、参院定数6増案も強行の可能性だ。

 首相は下旬に幕を閉じる今国会で仮にモリ・カケ疑惑から逃げ切れたとして果たしてそれで満足だろうか。国を覆うもやもや感は晴れず、その上に9月の総裁選で3選となればこの国の民度はその程度であり、なおさら怖い。

 米朝首脳会談を機に世界は平和へ向けて動きだした。しかしわが国の首相は依然離島防衛強化で陸自に新たに南西諸島への輸送艦配備も計画するなど「軍国主義」にあまりに前のめりであり、この国の未来に不安を覚える。

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