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先月、外間守吉与那国町長が2月に発生した台湾東部地震の…

 先月、外間守吉与那国町長が2月に発生した台湾東部地震の義援金を手に花蓮市役所を訪ねたときのこと。贈呈セレモニーやプレゼントの交換などが終わると、花蓮市の魏嘉賢市長が「原住民風のベストを贈りたい」と言った▼すると係の人が入ってきて、外間町長の肩に背中のほうからメジャーを当てた。ベストを仕立てるための採寸だ。ベストはその日のうちに仕上がり、晩に開かれた夕食会で贈られたとか▼台湾は、政府が認定するだけでも16の原住民が暮らす多民族国家。台湾政府原住民族委員会によると、総数は約55万人。このなかで最大の約20万人のアミ族が多く暮らすエリアが花蓮である▼原住民風ベストは花蓮の土地柄を映すアイテムだ。しかも、一点モノ。こういう土産はなかなかないのではないか▼もうひとつ。ちょっといいメッセージがこのベストには込められている。係りの人に「ベストはアミ族の伝統的なものですか」と尋ねたところ、「融合」という言葉が返ってきた。暮らしや文化でそれぞれ独自のスタイルを持つ各原住民の作風を「融合」させているというのだ▼多民族で、諸外国からの移民に多くを依存する社会ならではの視点がベストにも表れているのではないか。ローカルであり、グローバルでもある原住民風ベストなのだ。(松田良孝)

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