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陸自配備「絶対止めて」と訴え

意見交換会には住民一人が出席。中山義隆市長や部課長らが「絶対止めてください」と訴える抗議集会に耳を傾ける=5月31日夜、石垣市健康福祉センター検診ホール

意見交換会には住民一人が出席。中山義隆市長や部課長らが「絶対止めてください」と訴える抗議集会に耳を傾ける=5月31日夜、石垣市健康福祉センター検診ホール

意見交換会に先立って開かれた抗議集会に参加する人たち。「石垣市民全体でもっと綿密に話し合った上で意思決定を」との声明を確認する=5月31日夕、石垣市健康福祉センター芝生広場

戦争体験、80歳男性が唯一出席 
嵩田・川原住民意見交換会
4公民館ら抗議集会

 平得大俣地区への陸上自衛隊配備計画をめぐり、石垣市は5月31日夜、嵩田・川原地区住民を対象にした意見交換会を市健康福祉センター検診ホールで開いた。川原から戦争体験者の男性(80)が唯一出席、「この施設を造れば標的になる。絶対止めてください」と訴えた。周辺地区住民に限定した意見交換会に反発する4公民館は開始前に芝生広場で抗議集会を開き、「市民全体でもっと綿密に話し合った上で意思決定していくことを強く求める」との声明を出した。幅広い市民との意見交換会について中山義隆市長は早急に対応方針を明らかにする考えを記者団に示した。

 市は当初、川原小学校体育館で予定したが、同校が「学校教育上支障がある」として使用許可を取り消したことを受け、急きょ会場を変更した。開南公民館の小林丙次館長は集会で「通知を出して6日後に開催する催しがあるか。さらに1日前の変更は非常識。あり得ない。仕切り直すのが常識で、ごり押しはあまりにもひどい」と怒りをぶつけた。

 意見交換会に参加した男性は、自らの戦争体験を紹介した上で「石垣島につくるのはお金のムダ。この施設で防衛ができるのか。かえって危ない。標的になる」「予定地には僕の畑も入っているが、農地を潰して生産能力のない施設を造るのか」「基地が隣にある開南には人が住まなくなる」などと声を上げた。

 地対艦・地対空誘導弾の配備について中山市長は「『ミサイル基地』をつくるのではなく、誘導弾は車両でどこにでも移動する装備」と説明したが、男性は「移動したところが標的になる」と危機感をあらわにした。

 中山市長は「反対意見を防衛省にしっかり伝える」と応じ、男性は取材に「何も言わないと反対派は来なかったという口実を逆につくられる」と参加理由を説明した。

 4公民館と石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会(共同代表・上原秀政氏ら5人)が開いた集会には約80人が出席。「自衛隊配備について意見を交わしましょう」と市民に呼び掛ける声明も発表した。 

 嵩田公民館の高宮耕館長は「受け入れ表明もないのに候補地が決まり、測量が進められようとしているのはおかしな話。まずは市民合意の上で決めるべきだ」と述べた。

 集会では、のぼりやプラカードが掲げられたため、市は施設の管理規則に抵触するとして中止を指導。中山市長は「言っていることとやっていることが矛盾する」と批判した。

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