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川平地区 変更手続き中止

都市計画、市長が方針 観音堂は変更一時保留

 高さ制限を緩和する風景計画・都市計画景観地区(川平、観音堂)の見直しをめぐり、中山義隆石垣市長は28日、川平地区の変更手続きを中止し、観音堂地区の変更を一時保留する方針を明らかにした。観音堂地区については「これまでなかった自治組織が設立される動きもあることから、その意見も拝聴し適切に判断していく」としたが、地区内は反発の声が多くあるため、変更手続きの中止となる可能性が高い。風景計画は予定通り変更手続きを進める。

 中山市長は26日、市都市計画審議会(会長・黒嶋克史石垣市商工会長、14人)から審議結果について答申を受けた。都計審は24日、川平を反対6票、賛成5票で否決、観音堂を賛成6票、反対5票で可決していた。

 中山市長は川平地区について答申通りの方針を決定。観音堂については賛否が拮抗(きっこう)したため判断を保留、29日夜に発足する自治会の意見を踏まえた上で決定する。観音堂地区自治会は設立総会で対応を協議するとみられる。これが今後の手続きの行方を大きく左右することになりそうだ。

 市の変更手続きに対し、中断を求める行政処分差し止め請求訴訟を起こしている川平公民館の高嶺善伸館長は「川平の風景を残したいという住民の声を受けた都市計画審議会の答申が尊重されて良かった。都計審の結果が功を奏した」と話した。

 川平の景観を守る会の橋爪千花会長は「地域の先輩方の思いを守ることはうれしいが、市の対応は、住民の意見を聞いているのか聞いていないのか、最後まで不透明だった。住民との連携がとれていなかったということが重大な問題。市には今後に生かしてもらいたい。住民の声が届かないと思われるような石垣市にはなってほしくない」とした。

 観音堂地区自治会設立準備会の比屋根健代表は「市の変更手続きは拙速だった。これで良かったというのではなく、これから景観地区の変更はどうあるべきか一から議論しなければならないと思う。今回の保留で議論のスタートに立ったという感じがする」と述べた。

■風景計画の意見、市長に報告

 都計審「丁寧に議論して」

 「ゾーニングは良い」景成審

 石垣市都市計画審議会(黒嶋克史会長)と市景観形成審議会(仲山久紀会長)は26日、風景計画に対する主な意見を中山義隆市長に報告した。報告した内容は次の通り。

 都市計画審議会▽高さ制限を緩和すれば、ホテル建設が加速し、その結果、夜間照明の影響で夜行性生物が減少することを危惧しているため、ホテル建設に反対。観光客が石垣島に求めていることに反するのではと危惧する▽スケジュールが急ぎすぎているという印象があり、より良い風景にしていくために、もう少し丁寧に議論していくべき▽資料は細かいところまで書いてあることから、議論を延ばしてどうなるのか、議論は進むのか▽防災・減災のモデル都市をつくるためにも今回の変更案は妥当であり、スケジュールが早すぎるということに対しては疑問。

 景観形成審議会▽ゾーニングをしたことは良いことであり前進。ゾーニングをした上で地域合意のもと開発を進めるとともに変更案に基づいてしっかりと運用してもらいたい▽防災のために津波避難ビルをつくる際は、高いというだけではなく適切に機能することが重要▽7㍍の高さ制限が現状に合わなくなってきたのが実情であるため、アドバイザー制度を活用し、必要に応じ景観形成審議会の意見を聞いて自然と調和したモデルとなる建物に誘導していくことが重要。その際、ガイドラインを示すことが有効▽丁寧さのため、十分な議論を積み重ねるため、1・2回の会議でまとめたくないため、いろんな意見を聞くため、勉強するため、などの理由から時間をかけて審議したいという意見があった▽参考人の招致などしっかりとした次の意見を言える仕組みができていないことから、同じことを繰り返すことになるため、改めて審議することには賛成できないという意見もまたあった。

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