造形美を熱心に鑑賞 八重山盆栽展
- 2018年05月13日
- 芸能・文化
「ミニ園芸講習会」も初開催
第33回八重山盆栽展(主催・日本盆栽協会八重山支部、八重山毎日新聞社)が12日から2日間、石垣市民会館展示ホールで開かれている。会場には、会員が丹精込めて育てたハマシタンやアデクなど8種類24点を展示。自然の風景を切り取り、植木鉢の中で作り出された雄大な造形美を一目見ようと、初日から多くの人が訪れた。
オープニングセレモニーの主催者あいさつで本社の黒島安隆社長は「盆栽は日本独特の芸術文化。園芸に興味のある方も増えつつあるので、盆栽の啓発を図り支部の会員が増えることに期待したい」と述べた。
関係者によるテープカットの後、盆栽展が開幕。場内に展示された力作一点ずつを同支部顧問の新城弘志氏が講評。新城氏は「三点飾りから大型の作品まで樹種の仕上がりは良いが、枝の弾みやバランス、立ち上がりに対する流れを考慮して作ると、作品が一段と映える」とことしの出来栄えについて話した。
盆栽歴約45年、2年連続で金賞を受賞した平良和男さん(58)=真栄里=は予想していなかった受賞に驚き、「今回のハマシタンは模様木として素材に合わせ枝作りをした。成長が遅く、出展までに20年かかった。この勢いで、12月の県盆栽連合展で県知事賞を狙いたい」と受賞を喜んだ。
初日午後4時からは、会場内で入賞9作品の表彰式も行われ、展示ホール前の広場ではサンダンカやガジュマルなどが即売された。
同盆栽展入賞作品の上位5点は、ことし12月に沖縄本島での沖縄県盆栽連合展に出展される。
13日は午前9時半~午後5時まで展示作品を楽しむことができるほか、午前11時から、展示ホール前広場で「ミニ園芸講習会」(日本盆栽協会八重山支部主催)が初めて開かれる。
※pdfファイルが別ウィンドウで開きます。
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