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スイーツで島興し 波照間島

スイーツロード最終店となる相沢武さんのパーラーで、大人気の黒糖ソフトクリーム(右)と黒糖ソフトのマンゴーフロート=1日午後、ニシ浜入り口

スイーツロード最終店となる相沢武さんのパーラーで、大人気の黒糖ソフトクリーム(右)と黒糖ソフトのマンゴーフロート=1日午後、ニシ浜入り口

地元産黒蜜を使い、手作りで集落や港の売店で販売している前新城沙耶花さんのチーズケーキ(上、右)と黒蜜プリン(左)=同、民宿うるま家

地元若者と移住者が取り組む
 【波照間】地元産黒糖を使ったソフトクリーム、プリン、かき氷、焼き菓子と豊富な種類の甘味が店頭に並ぶ国内最南端の波照間島。島で生まれたスイーツが味わえる店を一つの線で結んだ「スイーツロード波照間」を立ち上げようと、地元の若者と移住者らが取り組みを開始した。地産地消の魅力を郡内外に発信して地域活力につなげるプロジェクト。人口流出や少子高齢化、農家の担い手不足などの歯止め策にも期待がかかる。”スイーツで島興し”が、南の島をスイーツアイランドに彩る。(砂川孫優記者)  ■良さ知るきっかけに  サトウキビ生産が主軸産業の波照間。島内の製糖工場で加工された新鮮な黒糖を使った島スイーツは、島内に飲食店などを構える地元出身者や移住者ら6事業所で製造・販売され、アイデアに富んだ新商品が次々に生まれている。  プロジェクトは昨年秋から構想。地元の事業所や青年会メンバーらが議論を重ねており、今夏のロード誕生に向けて動きが加速している。  各所が独自販売する商品を網羅し、来島者のスタンプラリーを盛り込んだスイーツ店を巡る「スイーツロード波照間」。発起人の貝盛貴史さん(42)も、黒蜜を使ったプリンや黒糖を織り交ぜた焼き菓子を製造する一人だ。  地域や島興しが最大のテーマだが、島の甘味を詰め込んだ店舗がある道を来島者が行き交うことで「黒糖の地産地消と島の良さを知るきっかけになってほしい」と強調する。  ■島の産業PRにも  ロードの出発点は集落内の店舗を予定しているが、終着点は波照間ブルーが広がるニシ浜入り口で、東京都八王子市出身の相沢武さん(48)が構えるパーラーが候補に挙がっている。  2012年春に島へ移住した相沢さんは、島内散策で楽しんだ客の疲れを癒やそうと、波照間産黒糖100%の「黒糖ソフトクリーム」(350円)を商品化。添加物は加えず、牛乳と卵に黒蜜状の黒糖で味を調えた。ソフトクリームに自家製黒蜜のかけ放題も人気を呼び、一日最大50個を売り上げる人気商品に成長した。  客からの要望を受けて販売した、コーヒー、コーラ、マンゴーに黒糖ソフトをのせた3種類のフロートも好評だ。  島産黒糖の魅力に相沢さんは「波照間の黒糖は砂糖と違って味がまろやかになる」と語り、「スイーツロードが地域おこしにつながれば、さらに島の産業をPRできる」と期待する。  ■モデルケースに  10年前の08年に566人だった人口は少子化の影響で緩やかに減少し、ことし4月末現在で502人。島の若者は、過疎化を懸念するほか、農家の高齢化でサトウキビ生産の衰退に危機感を募らせている。  貝盛さんのスイーツレシピを受け継ぎ、プリンや焼き菓子に加えて黒蜜ガトーショコラや黒糖マフィンなどの新商品を製造し、集落と港の売店で販売する前新城沙耶花さん(36)は「島独自のスイーツがこの島だけで味わえるのは高付加価値。加工産業が盛り上がり、Uターン者が増えてほしい」と願う。  貝盛さんは「同じ境遇に悩む竹富町内の人々が島に足を運んでもらい、取り組みを見てほしい」と呼び掛け、「スイーツロードという加工品の新しい形から雇用を生み出して島を元気にしたい。町のモデルケースになりたい」と見すえている。
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