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国会議員への現職自衛官の暴言

抑制効かぬシビリアンコントロールの恐怖

 ■相次ぐ不祥事

 女性記者へのセクハラ発言疑惑で、渦中の財務省事務次官の福田淳一氏が18日、麻生副総理・財務大臣に辞任を申し入れ受理され、辞任することになった。記者会見ではセクハラについて否定し裁判で争うなど強気な姿勢を見せていた。

 しかし、同日深夜、テレビ朝日が記者会見しセクハラを受けたのが同社の女性社員であったことを発表した。しかし、福田氏は依然として強気の姿勢を崩していない。

 財務省は森友学園の国有地売却をめぐる文書改ざん問題で、理財局長時代の責任を問われ、3月9日に佐川寿宣国税庁長官が辞任したばかりだ。

 それに次いで事務方の責任者が辞任する異常な事態となった。麻生財務大臣や安倍総理大臣の責任が当然、問われる。

 また、防衛省が存在していないとしてきた陸自のイラク派遣当時の報告書(日報)が保管されていたことが明らかとなり、内容が4月16日に公表された。公表された文書には「戦闘」の記述が数カ所あり、政府の説明とは乖離(かいり)する危険な状態だったことが証明された形だ。

 ■「お前は国民の敵」

 報告書問題が、国会で議論されているさなかの16日、同問題を追及していた民進党の小西洋之参議院議員が、防衛省統合幕僚監部指揮通信システム部に勤務する3等空佐から、参議院会館近くの路上で「お前は国民の敵だ」「お前の議員活動は気持ち悪い」などと罵倒され騒ぎとなっていたことが明らかになった。

 現職自衛官による国会議員への暴言が、かつてあっただろうか。

 「自衛隊法」によって自衛隊の任務は、国の平和と独立を守り、国の安全を保つため国を防衛する、とある。隊員は53条「服務の宣誓」をし、隊員として品位を重んじ、威信を損なうことはしてはならない。61条で「政治的行為の制限」がなされている。統合幕僚監部は自衛隊の中枢であり、トップの統合幕僚長は最高の専門的な助言者として防衛大臣を補佐する。3等空佐は少佐にあたり、警察の階級では警視や警部にあたる。

 そのような防衛省中枢にいる人物が、国民から選ばれた国会議員を「国民の敵」と罵倒する事態に恐怖感を覚える。このことは、シビリアンコントロール(文民統制)を根底から覆し、国民主権、民主主義さえ葬り去る危険なことである。

 小野寺防衛大臣の「適正に対応」とか河野統合幕僚部長の謝罪だけではすまない、大臣や統合幕僚長の辞任すべきであろう。このままでは、防衛省(自衛隊)に反対する人たちを「敵視」さえしかねない。戦前の軍国日本を垣間見る思いだ。

 ■民家と近距離の弾薬庫

 石垣市における陸上自衛隊の基地建設をめぐっての対応や、住民説明会などを見るとおごりや横柄さが目立つ。候補地選定や施設の説明にしても住民無視の傲慢(ごうまん)であり、市民は納得していない。

 設計図では弾薬庫が民家と近距離にあり、危険極まりない。周辺には市民の水がめであるダムが3カ所もある。ヘリなどの事故が起きたらどう対処するのか。また、基地と一体となって行われる離島奪還作戦が実施された場合、住民はどうなるのか。「国民保護計画」は総務省や県市町村の担当だというのだろうか。陸自基地建設が住民を危険にさらしてはならない。

 

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