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救急車から心電図伝送 心疾患診断にシステム導入

12誘導心電図を本署救急車から八重山病院へ伝送することができる=28日午後、石垣市消防本部

12誘導心電図を本署救急車から八重山病院へ伝送することができる=28日午後、石垣市消防本部

市消防→八重山病院へ
20年度の本格運用目指す

 心疾患の診断に必要な「12誘導心電図」を救急車の搭載機器から搬送先へ伝送できるシステムを、石垣市消防本部(宇根規光消防長)と県立八重山病院(篠﨑裕子院長)が導入、3月12日から本署の救急車2台で試験運用している。同システムの活用で、病院側で早めに検査準備ができ、より適切な治療が可能となるため北西部地区など市街地から遠い現場でより効果的。同本部は2019年度中に伊原間、川平出張所の救急車にも同機器を搭載し、20年度には本格運用を目指す。県内消防署で10番目の導入。

 同システムは、本署救急車2台に搭載された「携帯型モニタリング機能付き除細動器」の、スマートフォンのテザリング機能を活用したもの。

 従来、現場で測定した心電図の測定結果を医療機関に伝えるには、口頭説明か印刷物による手渡しの二択だったが、システム導入により、心電図の静止画や解析データを救急車から八重山病院へ伝送することが可能になった。活用することで救急車が病院へ到着する前に、専門医が正確な心電図データを判読することができ、より速やかに医療準備を開始できる。

 ただ、救急車の搬送時間が短い市街地では、現場滞在時間を延ばして心電図を取るより、早めに搬送する方が合理的。このため、搬送先の医療機関から距離がある北西部地区を担う伊原間、川平出張所の救急車での活用がより効果的。

 市消防本部は本署救急車の救急出動の中で▽搬送者に心疾患の疑いがある▽搬送時間が10分以上の見込み▽病態の程度—などの点を考慮しながら、適した事例に同システムを試験的に運用している。効果的な運用体制を確立し、2020年から川平、伊原間両出張所を含む本格運用を目指している。

 同本部によると、2017年の市内の心疾患の搬送者は130人。このうち、重症51人、中等症44人、軽症27人。

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