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青空に深紅の梯梧が映える…

 青空に深紅の梯梧が映える。陽春4月、待ちかねたうるずんの時節である。黒木や福木、年間を通して常緑の木々たちも新芽が芽吹き、新緑が一段と美しい▼桜から梅、ツツジにセンダン。花々が時を刻み季節は移ろう。陽春の主役は梯梧と鉄砲百合だろう。香り立つ純白のユリや月桃の開花も間もなくだ▼小浜島の古謡「うろんつんぬじらま」は、第4節、5節で「ずぐやぱな あかるぃかいしゃ 咲きばし」「ゆりぬぱな しるさかいしゃ 咲きばし」と高々と歌い上げ、人々の心うれしさや山野の美しい光景を色彩豊かに描写している。旋律や対比、韻がみごとである。追いかけてこっかあらの初鳴きが聞こえれば、もう若夏だ▼八重山言葉に「うりぃずぃんや しぃんんまぬぷにん(死に馬の骨も) うぐん(動く)」とある。万物生気に満ちる陽春は、骨さえも喜び勇んで踊り出す▼難関を突破し、夢をかなえた新採用の若者たち、おめでとう。うるずんはまた、進学などで子が島外に旅立つ巣立ちの時節でもある。希望に満ちた旅立ちを祝福する▼送り出す親御さんには不安もあろう。だが、どれほどこいねがおうとも親は子の代わりになれない。子らが新たな暮らしに夢をはぐくみ、生き抜く強さや人を思う優しさを身に付けていくことを祈ろう。はばたけ、若鷲たちよ。(慶田盛伸)

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