八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

ミャンマー出身の華僑が営む食堂にダルマ…

 ミャンマー出身の華僑が営む食堂にダルマみたいな小さな人形が飾ってあった。「ピッタインダウン」という名前だそうだ。滋味のある顔をしている▼台北市にほど近い中和というエリア。ミャンマー政府の政策によって圧迫された華人・華僑が1960年代から移り住むようになった▼16の先住民族が暮らす台湾はもともと多民族だ。そこへ最近は東南アジア各国から移民がやってくる。20万人を超えるインドネシア人の多くは、高齢者の家庭介護に欠かせない存在だ。台北市内に支部を構えるイスラム団体もある▼台湾から八重山を眺めてみて、つくづく似ていると感じる。共通項は「多様性」だ。豊年祭があれば、エイサーもある。伝統文化のまだら模様は社会の多様性を背景にしている。生き物の世界でももちろん多様性だ▼ピッタインダウンは、ゆらゆら揺れるのに、絶対にひっくり返らない。この食堂へ一緒に行った台湾人が店主のことを「自立自強」と言った。決して倒れない人形の姿と重なる言い回し。商いがうまくいくのは、同胞以外だけでなく在地の台湾人が客として付いているからこそ▼多様性は、社会にエネルギーをもたらす。豊かな自然のなかで、考え方の異なる人たちが高め合う関係を築けば、石垣市の新しい4年間にも展望が持てる。(松田良孝)

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

関連するニュース

  • 関連するニュースはありません。

ページ移動

キーワード検索フォーム