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働き方改革と憲法改正

安倍政権でこの国はどこまで変わるか

 ■中途半端なスローガン政治

 安倍政権が今国会の最重要法案に位置付けた「働き方改革」法案が視界不良に陥っている。立憲民主党など野党6党の「ねつ造」「隠蔽(いんぺい)」疑惑追及で不適切なデータが次々と発覚。首相は答弁を撤回し謝罪に追い込まれるなど、現段階では関連法案の提出を見通せないのが現状だ。

 安倍首相は就任以来、各国会ごとに派手なスローガンを打ち上げてきた。デフレ脱却の「アベノミクス」を筆頭に美しい国づくり、教育再生、地方創生、戦前の国家総動員を思い浮かばせる1億総活躍社会、女性活躍社会、そして今国会の人づくり革命、働き方改革などなどだ。

 しかも担当大臣まで任命して鳴り物入りでアピールするも、アベノミクスに代表されるように、いずれも「いまだ道半ば」と称して具体的成果も不明な中で、ほぼ1年で次々新しいスローガン、政策とともに担当大臣もとっかえひっかえしているのが現状だ。

 ■「戦争できる国づくり」

 国民を具体策のない中途半端なスローガンや政策で惑わせる一方で、安倍政権が着実に成果を出しているのが「戦争できる国」づくりだ。

 「戦後レジームからの脱却」をスローガンに集団的自衛権行使容認の安保関連法、特定秘密保護法、共謀罪法などを数の力で強行採決して戦争できる国への道を開き、武器輸出三原則なども撤回して年内には数の力で悲願の「憲法改正」発議と、かつての戦時体制にまっしぐらという状況だ。

 ある大学教授が「安倍政権のこの5年間でこの国の空気は一変した。右傾化が進み軍事色が急速に強まった」と語っていた。確かに北朝鮮ミサイルの避難訓練や日米韓合同訓練など戦時下を思わせる物騒なニュースや映像、軍事用語が当たり前のようにひんぱんにお茶の間に流れるのは、それまであまりなかったことであり、そこに今の日本の危うい状況を感じる。

 しかも首相が北朝鮮危機で強硬発言するたびに支持率アップはやはり右傾化と保守化が強まっている証しなのだろう。安倍首相はトランプ大統領の言いなりに高額の武器を次々買い付け、さらに地球を一瞬にして滅亡に追い込む「核」を使い勝手がいいように小型化することにも賛意を示しているが、あまりに危険な追随といえまいか。

 ■「死ぬのは若者たち」

 しかもその危険性は、一方で新聞などのメディアや野党が弱体化して強権的な首相にブレーキをかける力を失い、その結果平和を訴える声が小さくなり、勇ましい発言が幅を利かせる社会になっていることにもある。

 北朝鮮や尖閣問題で中国などに対して今にも戦争しかねない勇ましい発言が目立ち、さらに日米による理不尽な「軍事要塞(ようさい)化」に反対する沖縄に対しては「反日・反米の中国のスパイ」「売国奴」などの誹謗(ひぼう)中傷がすごい。

 戦前も軍部にブレーキをかける政党やメディアが弱体化して戦争に突入した。今の安倍政権でこの国はどこまでどう変わってゆくのだろうか。戦争に関しては次のような名言もある。

 「戦争はじいさんたちが始めて、おじさんたちが命令して、死ぬのは若者たち。戦争は狂気です」

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