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翁長陣営、反転攻勢へ

「選挙イヤー」初戦の南城市長選制す

 ■市長選連敗にストップ

 11月の県知事選を頂点に石垣市を含む17の市町村長選挙と八重山3市町を含む30市町村の議会議員選挙が行われる「選挙イヤー」の幕開けとなった南城市長選挙は、翁長知事や県政与党の推す「オール沖縄」勢力の新人が、安倍首相の支援を受け4期目を目指した現職を僅差で破り、初当選した。

 4年前の知事選で、翁長知事誕生の原動力となった保守の一部と革新政党の「オール沖縄」勢力はその後、陰りがみられ、宜野湾市、浦添市、宮古島市、うるま市と16年以降の市長選で4連敗していたが、南城市でストップをかけた。

 知事はこの結果を「勇気づけられる」と評価。確かに名護市辺野古新基地建設の行方を左右する来月4日の名護市長選と11月の県知事選へ向け、今後の石垣、那覇、沖縄、豊見城と続く市長選をはじめ各種選挙に大きな弾みとなり、さらにこれまでの選挙の民意を無視して新基地の埋め立てを強行する安倍政権に対する「オール沖縄」勢力反転の口火となるか注目される。

 ■政府与党が強力テコ入れ

 新人で元衆院議員の瑞慶覧長敏氏(59)=無所属、社民、共産、民進、自由推薦=と4期目を目指す現職の古謝景春氏(62)=無所属、自民、公明、維新推薦=の開票結果は、互いに1万1千票台でその差わずか65票だった。

 古謝氏を市議15人、瑞慶覧氏を市議3人が支援という現職優位の構図に加え、負ければ直近の名護市長選への影響が大きいため、政府自民党からは告示前後に菅官房長官や岸田政調会長、二階俊博幹事長、塩谷立選対委員長、竹下亘政調会長、石破茂元幹事長ら大物が次々沖縄入り、従来に増して強力にテコ入れした。さらに公明党の幹部らも応援に駆けつけた。

 その結果、僅差ながらも翁長知事が推す瑞慶覧氏に敗れたということは、名護市長選や天王山の知事選に向け政権側には大きな誤算だろう。しかも古謝氏は県内11市のうち中山石垣市長含む9人の保守市長で構成する「チーム沖縄」の中心メンバーであり、今後の選挙にも影響は小さくないはずだ。

 ■石垣は三つどもえの公算

 名護に続く3月11日投開票の石垣市長選は、保守が分裂するか一本化するかが焦点となっている。既に革新系は宮良操氏(61)が後援会の事務所開きも済ませて事実上の選挙戦に入り、保守側は3期目を目指す現職の中山義隆氏(50)が22日後援会の事務所開きを行った。これに対し自民県議の砂川利勝氏(54)も予定通り24日に出馬表明の準備をしており、三つどもえの公算が大だ。

 それにしても砂川氏陣営が共倒れのリスクを冒してまで候補者を擁立するのはなぜか。それほど中山氏への反発が強いということだろう。保守内部の亀裂の溝は相当深いとみられ、砂川氏が24日の会見で何を語るのか、まずは注目したい。

 保守分裂選挙となれば県知事選や自衛隊の石垣配備に影響が出るため、自民県連が一本化の調整を行っているが、現段階では不調に終わっている。保守分裂は、陸自配備の是非が最大の争点となる選挙に大きな影響を与えるだけに、今後の動きから目が離せない。

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