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来年3月末で終了へ まちなかじゅんかんバス

2018年3月31日で運行終了が予定されているまちなかじゅんかんバス=26日午後、石垣港離島ターミナル

2018年3月31日で運行終了が予定されているまちなかじゅんかんバス=26日午後、石垣港離島ターミナル

委託先の東運輸が赤字運行

 石垣市地域公共交通協議会(会長・漢那政弘副市長)が東運輸㈱に委託している「まちなかじゅんかんバス」の運行が、2018年3月31日で終了を予定している。13年10月から国の一部補助を受けて運行を続けてきたが、運行1回当たりの乗客数が採算ラインを大きく下回っている上、補助金も年々削減されているため、赤字運行が続いている。協議会事務局の市商工振興課は、高齢者など車を所有しない「交通弱者」への対応を模索しているが、具体化には至ってない。市街地西側にはバスの定期利用者もいるため、運行終了後はこれに代わる交通手段の確保が課題となる。

 じゅんかんバスは、バスターミナルを起点に市役所、市健康福祉センター、八重山病院、新川第二団地、真喜良第二団地など31カ所を回る。これまでバス路線のなかった交通空白地帯の解消を目的に運行が始まったが、ことし7月の協議会で東運輸から路線廃止の報告があった。

 事務局によると、1回の運行(距離12・7㌔)当たりのコストは3430円。運賃は大人200円(12歳未満半額、5歳以下無料)。採算ラインは、1運行につき平均18人だが、現状は3~4人にとどまっていたという。

 運行は、国の地域内フィーダー系統確保維持計画の一環として補助金を受けているが、財源縮小の影響で2014年度の835万円から17年度は473万円にまで削減された。

 当初は、乗客数の確保と補助金で路線を維持する構想だったが、観光客や一定利用者以外の市民らにはなじみも薄く、利用が伸びなかった。東運輸は、利用者の要望に応えるため石垣市健康福祉センターまで路線を延伸するとともに、ことし10月には運行回数を当初の24本から12本に減らし増益を目指したが、赤字解消には至らなかった。

 一方、利用者からは「自宅からバス停まで歩く距離が負担になっている」「利便性の向上のため本数を増やしてほしい」「大浜方面までバスの延長を」などの意見が寄せられ、実績とニーズにギャップも生じていた。

 東運輸の担当者は「運行継続はしたいが、赤字が続き採算が合わず苦渋の決断」と話す。

 事務局は、非課税世帯の高齢者を対象にバス運賃を割り引きする「シルバーパス事業」の対象枠拡大やタクシーの活用も含め、交通弱者への対策を検討することにしている。

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