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読みかけの本で「切に生きる」という道元禅師の言葉に…

 読みかけの本で「切(せつ)に生きる」という道元禅師(どうげんぜんじ)の言葉に出合った。一瞬、一瞬を一生懸命に生きることという。過去を振り返らず、まだ見ぬ未来をあれこれ思い悩まないこと▼「切」の字といえば「切りつける」や「切腹」など、物騒なイメージがついて回る。が、「心を込めてするさま」の意味があることを学んだ。そうか、だから「大切」なんだ▼辞書にあたってみた。ある、ある。「切愛」は、深く心から愛すること。「切願」は、心から願うこと。「切歯」は、きわめて無念に思うこと。「切情」は、ひたすらに思う心。「切ない」は、恋しさ、悲しさで胸が締め付けられ、やりきれない、やるせない▼ユーミンは「あの日に帰りたい」と歌ったけれど、人は誰も過去に戻れず、未来への時間旅行もできない。あれこれ思い悩んでも仕方ないこと▼自分に問いかけてみる。「切に生きているか」。長雨を理由に家を出ず、体も動かさず、怠惰に流された日もある▼明ければ昭和が終わって30年、平成も残り1年と4カ月。移ろう時に惑うことなく、八重山の、沖縄の現実と向き合って生きるとしよう。望ましいのは自然体だろうか。さりながら古人は「遊びをせんとや生まれけむ」とも言った。友よ、来年も懸命に、切に遊ぼうよ。(慶田盛伸)

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