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「望年会」という表現は別に珍しいものではない。…

 「望年会」という表現は別に珍しいものではない。ただ、11日に沖縄からメールで届いた忘年会の案内状を読んでみて、これこそ望年会にふさわしいと感じた▽送り主は浦添市の青山惠昭さん(74)。台湾2・28事件、真実を求める沖縄の会の代表である▽戦後の台湾で国民党政権が住民を弾圧した同事件では、青山さんの父・恵先さんが犠牲となったことが台湾側に認められている。被害者のリストに外国人の名前が刻まれた初のケースだ▽八重山も無関係ではない。与那国出身の仲嵩實さんと石底加禰さん、石垣島出身の大長元忠さんが犠牲になったとして遺族が訴えているのだ▽いずれも20代後半から30代後半で亡くなった。貴重な働き手を奪われた家族がどのような境遇に置かれたかは書くまでもあるまい▽忘年会の案内文には3人が犠牲者として認められるか「大変気がかり」とある。ただ、「これからの方向を語り合い、より一層の親睦をはかる」と忘年会の目的が記され、視線はあくまで前を向く▽次の年に望みをつなぐ「望年」だ。過去を忘れることでは決してない▽台湾では毎年2月28日に合わせて各地で関連行事が開かれる。来年の2月は、年の瀬を抜けたらすぐそこだ。八重山と台湾の間に刺さったトゲが一日も早く抜けるよう「望」みたい。(松田良孝)

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