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ミカンコミバエ 空と地上から根絶作業 8月~9月 広範囲で34匹確認

殺虫剤を住み込ませた4.5㌢四方の食物繊維の板、誘殺板について説明する県八重山農林水産振興センターの竹ノ内昭一所長=2日午前、市役所庁議室

殺虫剤を住み込ませた4.5㌢四方の食物繊維の板、誘殺板について説明する県八重山農林水産振興センターの竹ノ内昭一所長=2日午前、市役所庁議室

果物などに食害を与えるミカンコミバエ。8月から9月25日現在まで、根絶以降最多となる34匹が確認された=沖縄県病害虫防除技術センター

「誘殺板触らないで」と呼び掛け 県と石垣市

 果物全般とナス科果菜類を食害するミカンコミバエが、石垣島内で8月から9月25日にかけ、1986年2月の根絶以降最多となる34匹確認され、県と石垣市が4日、5日、11日の3日間、島全域で空と地上から防除作業を行うことになった。殺虫剤を染みこませた誘殺板計10万5000枚余りをヘリコプターで投下したり、県・市職員らが樹木につり下げたりして防除する。11月中旬と年明けにも実施する。県八重山農林水産振興センター(竹ノ内昭一所長)と石垣市(中山義隆市長)が2日、市役所で発表し、「誘殺板は触らないでほしい」「不要な果実は除去してほしい」と呼び掛けた。

 ミカンコミバエの根絶以降、県は島内45地点で調査用トラップを設置して警戒に当たっている。2016年度は19匹、15年度は7匹。14年度は31匹、13年度は4匹と散発的、限定的に確認されていたが、ことしは8月から9月までに平久保から川平、市街地までの広範囲にわたる15地点で計34匹が断続的に発見された。

 ミカンコミバエがまん延すると、果物や果菜類に甚大な被害を与え、島外への持ち出しが規制される可能性があるため、県と市は全域で防除する必要があると判断した。

 ミカンコミバエは、台湾で分布しており、竹ノ内所長は「広域的に発見されていることや過去の経験から飛来によるものと判断するのが妥当」と話し、「是が非でも防除しなければならない」と話した。

 中山市長は「誘殺板を見つけても手を触れないよう注意してもらいたい。畑や庭で落下した果実や熟した果実は放置せず、除去・廃棄をお願いしたい」と市民の協力を求めた。

 落下した果実や熟した果実を放置すると、ミカンコミバエの産卵場所を与えることになるため繁殖して増えるおそれがある。

 問い合わせは市農政経済課(82-1307)。県八重山農林水産振興センター(82-3043)。

 

 【ミカンコミバエ】台湾、東南アジアなどに分布。体長は7.5㍉㍍。沖縄では1919年(大正8年)、嘉手納で確認され、22年にはかんきつ類などの県外出荷が禁止され、果樹振興の大きな阻害要因に。72年の本土復帰と同時に沖縄群島で根絶防除事業を開始、82年に根絶を確認、発生地域指定が解除された。これを踏まえ、82年から宮古・八重山群島でも事業を開始。宮古群島では84年11月、八重山群島では86年2月に根絶、県全域の発生地域の指定が解除された。(県病害虫防除技術センターの「ミカンコミバエの根絶計画」参考)

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