八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

新石垣空港 オスプレイが緊急着陸

オイル漏れが確認されたオスプレイの右側エンジン。海兵隊員が点検する=29日午後6時20分ごろ、南ぬ島石垣空港

オイル漏れが確認されたオスプレイの右側エンジン。海兵隊員が点検する=29日午後6時20分ごろ、南ぬ島石垣空港

緊急着陸したオスプレイ2機(右側がエンジンのオイル漏れを起こした機体)=29日午後6時45分ごろ、南ぬ島石垣空港

一時、滑走路閉鎖 オイル漏れでエンジンに異常

 29日午後5時ごろ、南ぬ島石垣空港に、米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機オスプレイ2機が緊急着陸した。在沖米軍から沖縄防衛局に入った情報によると、1機に警告灯が点灯したため、予防着陸を行ったという。機体右側のエンジンからオイル漏れが確認されており、エンジンに異常があったとみられる。現場では化学消防車が待機するなど一時緊張が走った。同日午後5時11分から同47分まで滑走路が閉鎖され、民間機に最大1時間5分の遅延が出た。オスプレイは事故やトラブルが相次いでおり、緊急着陸で石垣市民にも不安が広がった。

 沖縄防衛局によると、2機は普天間飛行場からフィリピンに移動している途中だった。

 県空港課や管制などによると、同日午後4時50分ごろ、「1機のエンジンに不具合があり、予防的に石垣空港に着陸する」との連絡があった。不具合が出た1機が同57分に、もう1機が59分にそれぞれ着陸。最初の1機は取付誘導路まで自走し停止。牽引車で駐機場まで移動させた。米軍兵士が周りに集まり、近くでは消防車両が待機した。

 新空港で、軍用機がトラブルで緊急着陸するのは初めて。2機は空港で駐機を続けている。乗組員の隊員は約25人が確認され、一部を残し市内のホテルに移動した。30日には1機が離陸する見通しだが、異常が確認された1機について修理が必要とみられる。

 同日の最終便で沖縄防衛局の職員が数人訪れ、空港管理事務所で市、八重山署、米軍を加えた4者が同日午後10時半ごろまで調整を続けた。30日午前9時ごろからトラブル機の点検を行う見通し。

 オスプレイをめぐっては、普天間基地所属の1機が昨年12月、空中給油訓練中に名護市沖で不時着して大破する事故を起こし、ことし8月5日に同基地所属の1機がオーストラリア沖で墜落し海兵隊員3人が死亡。さらに同29日には、岩国基地を離陸して普天間飛行場に向かっていた1機がエンジンの不具合で大分空港に緊急着陸するなど、トラブルが相次いでいる。

■米軍への抗議

 中山市長 詳細確認後に対応

 中山義隆石垣市長は29日午後5時過ぎから始まった美崎町歓楽街環境浄化総決起大会に参加していたが、オスプレイ緊急着陸の報告を受け、途中で切り上げて現場に急行、空港管理事務所で情報を収集するとともに屋上から状況を確認した。

 中山市長は記者団に「不具合があったということだが、大きな事故にならなくてよかった。石垣空港は安心安全に利用できる空港を目指しているので、今回のトラブルの原因を究明して対応してもらいたい」と要望。 

 トラブルが相次いでいるオスプレイについて「緊急着陸すると住民の不安になるので、こういうことがないようにしてもらいたい」とする一方、米軍への抗議については「詳細を確認した時点で対応を決めたい」と述べるにとどめた。

■再発防止など求め

 翁長知事 米軍や国に抗議

 【那覇】翁長雄志知事は29日、「米軍、沖縄防衛局に対して抗議を行うとともに、原因の究明、実効性のある再発防止策と今後の安全管理の徹底について万全を期すよう強く申し入れる」と抗議するコメントを出した。

 記者団には「初めて行った5年前の飛行中止要請行動以降もオーストラリアや安部地区、大分空港、伊江島の件などその都度、外務省、防衛省、防衛局などに原因究明や報告を申し入れるが、このような状況が続いている。残念な気持ちと憤りを感じる」と語った。

 名護市沖へのオスプレイ不時着後、わずか6日後には同機の飛行訓練が再開されたことや、当初米軍が説明していた普天間の住宅地区を避けるとした飛行ルートが事後報告で違うルートだったことが判明したことにも言及、「国は、これだけ基地を抱え、日米安保体制に協力している沖縄に全く寄り添っていない」とあらためて政府の対応を批判した。

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

関連するニュース

  • 関連するニュースはありません。

ページ移動

キーワード検索フォーム