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スィマムニで八重山史劇、大勢の市民堪能 「松金物語」感動の舞台

松筑登之(右から3人目)が指を切り落とそうするのを松金(同4人目)が止めに入る場面=16日午後、石垣市民会館大ホール

松筑登之(右から3人目)が指を切り落とそうするのを松金(同4人目)が止めに入る場面=16日午後、石垣市民会館大ホール

市文化協会郷土演劇部会が旗揚げ公演

 昨年9月に発足した石垣市文化協会郷土演劇部会(南風盛紫風部会長)の旗揚げ公演「松金(マツンガニ)物語」(同協会主催)が16日、昼と夜の2回、石垣市民会館大ホールで行われ、大勢の市民がスィマムニで繰り広げられる八重山史劇を堪能した。方言での上演は初めてで、舞台前にスクリーンを設置、せりふに合わせて標準語を表示した。

 「松金」は1791年に石垣頭に登用された石垣喜宜氏の童名。幼少期貧しかった松金は、大川村の松筑登之の畑で生い芋(ムイアッコン)を掘っているところを見つかり泥棒呼ばわりされたが、松筑登之の言葉に発奮し、石垣頭に出世する物語。

 舞台は三幕構成で行われ、第二幕の畑で松筑登之や子供たちが松金を泥棒呼ばわりして執拗(しつよう)に殴り、松金が倒れ込む場面では、涙を流す観客も。

 第三幕の家屋の新築祝いで松金の幼少期に「(松金が)出世できるなら、指を10本切ってみせる」と約束した松筑登之が実行しようとしたところ、松金が止めに入る場面では、会場から大きな拍手。感極まった松筑登之は即興で「松金ユンタ」を歌い、最後は全員で手拍子をしながらフィナーレを迎えた。

 幕間には、河上美奈子さんと荻堂久子さんが狂言を披露し、会場を笑いの渦に巻き込んだ。

 来場者は、出演者の熱演と洗練された歌、舞踊に見入った。

 過去に上演された「松金物語」でおいが幼少期の松金を演じたという崎山末子さん(82)=登野城=は「その時のことを思い出し、最初から涙が止まらなかった。出演者の皆さんはスィマムニがとても上手だった」と感動した様子。

 宮良シゲ子さん(69)=同=は「低年齢の子たちがよくここまでスィマムニを練習できたなと感心した。自分自身もっと習わないといけないと思った」と感想。

 大浜中学校郷土芸能部で地謡を務める與世山結心(ゆな)さん(2年)は「地謡の人の演技や、小学生くらいの子が方言を話していたことがすごかった。スクリーンの標準語表示が分かりやすかった」と話した。

  • タグ: 松金物語市文化協会郷土演劇部会
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