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初秋の候に思うこと

教師の暴言、原爆展、加計学園のことなど

■再発防止の検証が必要

 季節感の乏しい沖縄も暦の上では初秋を迎えている。夏休みもやがて終わろうかという矢先に、この石垣で自民党女性国会議員の「このハゲー」を思わせる女性教師の「脳みそ使えよ」などの暴言が飛び出し、市民を驚かせた。

 もうすぐ2学期が始まる。児童らの受けた精神的ショックは大きい。心のケアと同時に、最も教育がむずかしいとされる1年生の担任を20代の若い教師に任せたのは妥当だったのかを含め、再発防止のため学校側や市教委のとった対応は適切だったのかしっかり検証すべきだ。

 あす31日から市議会も始まるが、女性教師の立ち直りにも心を配り、再発防止の論議を交わしてもらいたい。

 今回の市議会は来年3月の市長選に向けて与野党の一段と激しい攻防が予想される。特に自衛隊受け入れの中山義隆市長の政治姿勢に野党側から厳しい追及があるだろう。

■二重基準の中山市長

 その議会中の9月3日から15日まで市制施行70周年事業として広島市と共催で初の「広島原爆展」が開かれる。目を背けたくなるあまりの残虐さ、悲惨さにあらためて戦争の愚かさ、平和のありがたさを多くの市民がこの原爆展を通して実感するだろう。

 しかしこの原爆展を開く中山市長の「平和観・戦争観」には疑問を禁じ得ない。それは同じ「戦争の道具」の核兵器は絶対ノーだが、なぜかその他のミサイルなどの武器弾薬や軍隊などは良しとして石垣市配備も積極的に受け入れるダブルスタンダード、いわゆる二重基準のことだ。戦争となればどれも悲惨な結果を招くことは沖縄をはじめ広島、長崎が物語っている。

 しかもその核兵器も、中山市長は廃絶を唱える一方で安倍政権の「核の傘」も容認している矛盾がある。

 結局のところそこには初の長崎式典参加も含め、市長選への対応がまだあいまいな「平和の党」公明党の協力を取り付けるアピールがあるとみられ、そういう都合のいい使い分けが許されていいのか議会で論議されるべきだ。

 一方でこの原爆展が愚かな戦争につながる自衛隊配備反対の大きな弾みになる期待もあり、「となれば市長の功績は大だ」と皮肉る声もある。

■正念場の安倍政権

 政治姿勢のことでは9月は「安倍一強」の行方も注目だ。森友学園や加計学園をめぐり安倍首相夫妻への信頼が揺らいでいるが、臨時国会開会をわざと9月下旬まで遅らせての姑息(こそく)な真相隠しが奏功して支持率回復で実りの秋となるか、続落で万事休すとなるかを占う正念場の月だからだ。

 安倍首相の支持率続落による早期退陣を期待する県民は多い。歴代政権に比べあまりにも露骨な沖縄差別に一定の歯止めがかかる期待感からだ。疑惑追及で識者らから「沖縄にとっても日本にとっても脅威」と皮肉られる安倍政権の早期退陣への期待は大きい。

 ところで長い夏休み明けの2学期は自殺や非行が多発するという。家庭は十分な注意が必要だ。高校野球は9月9日からセンバツがかかる県秋季大会が始まる。八重山勢では夏の大会初の4強に入った八重農に注目が集まる。

 9月は「老人の日」もある。やる気元気で健康長寿を生きたい。

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