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「地方が元気にならないと日本は元気になら

 「地方が元気にならないと日本は元気にならない」を信条とし、温厚な人柄で知られた羽田孜元首相が82歳で亡くなった▼羽田氏は北朝鮮の核開発疑惑など政局が大きく揺れ動いた1994年、非自民連立政権の首相を務めた。在任期間は現憲法下で最短の64日間の寿命だったが、羽田氏が強力無類の政治家だったらあれほど短命ではなかっただろう▼政治改革の実現を唱えて自民党と決別し、同党による長期一党支配の「55年体制」に終止符を打つ立役者の一人でもあった。首相退任後も非自民勢力の結集に力を尽くし、2009年の民主党政権樹立へ礎を築いた▼沖縄とも関係が深く、基地問題と沖縄振興策に関しては切り離して議論すべきだとしリンク論を否定。普天間飛行場の移設問題には、基地の整理縮小を県内移設に限定し進めるだけでは根本的解決にならないと指摘。日米特別行動委員会合意の普天間見直しの問題提起なども行った▼自民党OBが古巣に苦言を述べる週刊誌の企画では「政治が乱暴すぎる。国民に背を向けた狂瀾怒涛政権に終止符を。政道とは民のためにあり」と強い思いのこもった直筆の文書を寄せた。遺言ともいうべきメッセージを安倍政権はどう受け止めるのか▼沖縄に理解のあった政治家がまたひとりいなくなった。ご冥福を祈りたい。(鬚川修)

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