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美ら星事業、再び”待った“ 石垣市臨時市議会

美ら星ゲート構築事業費などを盛り込んだ一般会計補正予算案などを上程する中山義隆市長(壇上)。その後の審議で総務財政委員会は継続審議を決めた=14日午前、本会議場

美ら星ゲート構築事業費などを盛り込んだ一般会計補正予算案などを上程する中山義隆市長(壇上)。その後の審議で総務財政委員会は継続審議を決めた=14日午前、本会議場

総務財委 採算性に疑問、継続審議

 石垣港離島ターミナル内に最新のプラネタリウムなどを整備する美ら星ゲート構築事業について石垣市は、14日招集した臨時市議会に、事業費3億6396万円を再計上した2017年度一般会計補正予算案を提出、総務財政委員会(平良秀之委員長、8人)に付託された。審査した総務財委は、なお採算性に疑問があるとして全会一致で継続審議を決めた。15日の本会議で報告し、承認される見通し。同事業費は、3月定例市議会で、事前調査業務を終えていなかったことなどから財政調整基金に組み替えられていたもの。またも議会から”待った“をかけられ、当局側の調整不足が露呈した。

 市は3月末までに事前調査事業の報告書を終え、これを踏まえて事業展開をまとめた。導入設備は、直径9㍍、15度傾斜型の光化学プラネタリウム、デジタルプラネタリウム、音響装置、照明などを予定。整備した施設は、民間に有償または無償で貸与し、管理運営を委ねるが、利用料収入より施設維持費の割合が大きいときは補助金で補填(ほてん)する場合もあるとしている。

 契約期間は、5年ほどでデジタル機器の更新時期を迎えることなどから、10年を検討する。入場料以外に、オリジナルグッズの販売や飲食店での売り上げで収益を確保する必要があるとした。

 報告書によると、プラネタリウムが導入されるドームシアターの収支は、オープンから10年たっても累積赤字が残る試算となっている。

 委員からは「黒字を確保できるという確たる根拠がないと通せない。そうでないと市民に説明責任を果たせない」(宮良操氏)、「手抜きの提案だ。先がみえないものを通すわけにはいかない」(今村重治氏)、「(満杯状態)離島ターミナルの駐車場の問題もある」(長浜信夫氏)などと慎重な意見が相次ぐ一方、事業の是非についても「降雨時やオフシーズンの観光の穴埋めができる施設」(石垣亨氏)、「あればいいと思うが、どうしても必要かと問えばクエスチョンマークがつく」(石垣涼子氏)と意見が分かれた。

 仲大底まゆみ観光文化課長は「プラネタリウム本体は教育施設なので赤字になるが、民間のノウハウを活用し、複合施設を掛け合わせることで黒字にしたい。事業が予算化されれば、プロポーザル方式で民間事業から提案を受けたい」と説明した。

 議員から「プロポーザルで提案を受けてから議論しよう」と要望があったが、当局側は「プロポーザルで選定した後、随意契約となるため、(公共工事の)入札と同様、予算措置がないと実施できない」と回答した。

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