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西表島の世界自然遺産登録 合意形成を呼び掛け

2018年夏の西表島の世界自然遺産登録に向けて、竹富町は初の地元説明会を開催=7日夜、祖納公民館

2018年夏の西表島の世界自然遺産登録に向けて、竹富町は初の地元説明会を開催=7日夜、祖納公民館

初めての地元説明会 登録後の明暗を不安視

 【西表】竹富町は7日、2018年夏の西表島の世界自然遺産登録に向けて、地域住民との合意形成を目的に初めての地元説明会を開催した。町政策推進課の通事太一郎課長が住民20人を前に「登録を契機に、改めて島の自然環境の保全と利用の仕組みを築く機会、島の将来を考え直す機会としたい」と協力を呼び掛けた。町は31日までに順次、島内の全14公民館で説明会を開く予定。

 ことし秋には登録可否につながる国際自然保護連合(IUCN)の視察が計画されているが、町は▽地域の理解が十分に得られていない▽機運醸成|を重要課題に挙げており、住民からは「登録後の変化、自然保全対策など具体案が目に見えてこない」などの声が寄せられている。

 同日夕に祖納公民館(自然資源活用型交流施設)で開かれた説明会では、世界自然遺産登録の概要・課題・問題の3点を解説。

 通事課長は、町が西表島の登録を目指す理由のひとつとして、島内に80超のガイド事業者が存在する現状に言及。各団体が個々にエコツアーを実施、知識・技術不足のまま山間部に立ち入ることなどが観光業の質と安全性の低下に直結するとし、「いくつかの大きな問題も発生している」と明らかにした。

 町は登録に即して、ガイド事業者の届け出を制度化したい考え。

 住民が不安視する登録後のメリット・デメリットについては、国内の既登録地である鹿児島県の屋久島では生活の中での環境配慮が浸透した一方、青森県南西部から秋田県北西部に広がる白神山地では、狩猟習俗「マタギ文化」が継続困難になった事例などを紹介。メリットを享受するには「従来の努力の上に得られるもの」と強調した。

 説明会終了後、意見交換の時間が設けられ、参加者からは「来年の登録予定だが、自然保全のため港で検疫を行うかなど具体的対策が分からない」「観光業者や移住者目線ではなく昔から住む方々が登録されることで幸せかどうか。登録後に『これで良かった』と思える結果につなげてほしい」などの意見が挙がった。

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