八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

問われる現職の町政運営

与那国町長選、5日間の超短期決戦に突入

■保守同士の一騎打ち

 任期満了に伴う与那国町長選はきょう1日告示され、6日の投開票までわずか5日間の超短期決戦に突入する。今回は革新側が立候補を見送ったため従来の保・革対決の構図が崩れ、4期目を目指す現職の外間守吉氏(67)=自民公認、公明推薦=と、前町議会議長で新人の糸数健一氏(63)=無所属=の保守同士の一騎打ちとなる。

 前回、前々回は自衛隊配備を争点に保・革が激しい戦いをしたが、昨年3月に陸自沿岸監視隊が配備されたことで配備の是非は争点にならず、今回はあくまで外間町長の3期12年の町政運営と実績が問われることになる。果たして1370人有権者は外間氏の町政運営にどうのような評価を下すのか。一方で有権者の約17%と言われる新たな“町民”となった230票前後の「自衛隊票」と、前回革新が得票した約500票が勝敗に大きな影響を与えるのは必至で、その行方が今選挙の大きな注目点だ。

■残念な革新の候補者見送り

 今選挙から保守に追い風となる「自衛隊票」が新たに加わるため、革新陣営には早々とあきらめムードが漂っていたが、自衛隊や外間町政への反発の受け皿として、また自衛隊配備後約1年半で島がどう変わったのか、「標的の島」「自衛隊城下町」への町民の評価や反応を確認するためにも、候補者を擁立してほしかった。

 それができなかったことは残念だ。今後、島はますます自衛隊の影響が強まるだろう。隠ぺい体質が露見した自衛隊の危険性を訴える革新側ならではの意見が、封じ込められるのではないかと懸念がある。

 今回は保守分裂選挙となったが、糸数氏が立候補した背景には、外間氏の町政運営への反発がある。そもそも両氏は同じ自衛隊誘致派でありながら、糸数氏があくまで国境の島の国防面から配備を求めたの対し、外間氏は人口増と地域活性化の面からと、両氏は「同床異夢」の関係にあった。

 そのため前回も、外間氏が自衛隊配備に際して要求した「迷惑料」に反発した与那国防衛協会副会長の糸数氏が立候補の動きを見せ、要求取り下げで矛を収めた経緯がある。

■自衛隊票と革新票はどこへ

 両陣営では既に総決起大会や地域懇談会で票固めをしてきており、告示と同時に期日前投票に全力を挙げる。

 4期目を目指す外間氏は自衛隊配備で人口は増え、町は確実に活性化したなどと3期12年の実績を強調し、4期目の新たな政策も打ち出して引き続き支持を訴えており、糸数氏は「多くの町民が公平公正を欠く現職の3期12年の独善的な町政運営に反発している」と公平公正な町政運営を掲げて刷新を求めており、これを有権者がどう評価するか注目される。

 その中で今回の選挙では同じ保守同士の対決とあって自衛隊票と候補者見送りで難しい選択を迫られる革新票がどこに流れるかが大きな注目点だが、革新票は与那国改革会議の議長らが糸数氏支持を示しているものの、「自衛隊誘致の両氏にノーを示すべきだ」と白紙投票の声もあって流動的だ。

関連するニュース

  • 関連するニュースはありません。

ページ移動

キーワード検索フォーム