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漢那副市長の資質を問う

崎枝議員の懲罰は嗤うべき

 ■反省の弁なし

 那覇市の識名トンネル建設の虚偽契約問題をめぐり、住民らが、仲井真弘多前知事や当時の土木建築部長、南部土木事務所長などに国への補助金返還額のうち利息分7177万円余りを求めた住民訴訟の判決が19日、那覇地裁であり、剱持裁判長は契約の一部違法性を認め元県土木建築部長で現石垣市副市長の漢那政弘氏と元南部土木事務所長に7177万円の賠償を請求するよう翁長知事に求めた。

 南部土木事務所長が虚偽の契約締結に積極的に関与したと認定し、漢那副市長へは「しかるべき調査をし、これを認識すべき義務があったのにこれを怠り、注意義務に違反して阻止しなかった重大な過失があると言わざるを得ない」と言い渡した。

 漢那副市長は記者会見で事件への関与を否定し部長在任中に問題をじゃっきしたことは申し訳ない旨を表明したが、「虚偽や不正をしたとは思っていない。被告は県なので県が適切に対応すると思う。私が反論するわけでもない」などと、まるで人ごとのように述べている。

 土木建築部長が、調査を怠り注意義務に違反を阻止すべきだと判決を受けているのに、不正や虚偽がないと言えるだろうか。漢那副市長は辞職を考えていないと言い、中山市長も続投させる意向だ。

 しかし、会計監査院の指摘を受け国庫補助金5億円余と利息7000万円余が国に返還された事実は極めて重い。漢那副市長については宮良高山の旧大浜町浄水場の文化財指定をめぐり、当時の教育部長、八重山土木事務所関係者と会っており、文化財審議員の「建議書つぶし」ではないかとの疑惑ももたれている。

 ■ずさんな押印

 石垣市の支出調書や市民への情報公開制度の現状にもがくぜんとする。市長の出張旅費に関するという「内示書」を黒塗りして回答し、支出調書においては訂正印がないものや、誰が訂正したか分からないもの、鉛筆で訂正したものなど、上司が確認もせず押印していることが垣間見える。そんな文書を市長名で回答し、誤りを市民に指摘される事態も起きている。

 市長の活動費も市民からの情報公開を機に鉛筆で訂正した。もはや異常だ。

行政を監視する石垣市議会や石垣市情報公開および個人情報保護審査会(前津榮健会長)はこの状態をどうみているのか。

 石垣市6月定例会で崎枝純夫議員の市長の資産状況の質疑に知念辰憲議長は「個人情報」「私生活」に関わるとして質問を途中で打ち切った。与党からは懲罰動議が出されるという珍事が行われている。

 ■市長は株所得等の説明を

 市長の出張やマンション購入、資産疑惑については一部週刊誌が報じている。

 崎枝議員によれば市長は平成26年だけ株式所得があったと平成29年2月に訂正した。

 前年の25年、後年の27年度以降は一切記載がないという。そのための議会質疑であった。

 市長はこのような疑惑を持つ質問には身の潔白を晴らすいい機会ととらえ積極的に答えるべきではないか。

 株所得を3年たって訂正したならば、前年、後年の株の行方についても議員や市民に丁寧に経緯を説明すべきだろう。与党議員による崎枝議員への懲罰動議は野党議員の質問封じとしか思えない。

 行政も議会も健全さが求められる。

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