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来年春・夏に夢つなぐ

八重農野球部、大健闘のベスト4に拍手

 ■学校創立80周年に花

 八重山農林高校の夢はかなえられなかった。第99回全国高校野球選手権沖縄大会(県高野連、朝日新聞主催)は、興南高校が美来工科を下し、2年ぶり11度目の甲子園出場を決めた。初のベスト4進出を決めた八重山農林は、前身の中部工業時代以来38年ぶりの甲子園出場を目指した第3シードの美来工科と準決勝を戦ったが、0—8の七回コールドで敗れ、初の決勝進出も夢の甲子園出場もならなかった。

 同時に八重山から2006年に春・夏甲子園出場を果たした八重山商工校高校以来11年ぶりの「夢再び」も逃す結果となった。

 しかし、敗れたとはいえ今回の八重山農林の快進撃は、甲子園の夢を来年のセンバツと夏の大会につなぐものであり、同校の創立80周年に花を添えるものだ。選手・監督らに拍手を送り、今回の大健闘を称えたい。 

 ■急成長した今年の八重農 

 それにしても同校の予想をくつがえす活躍には驚かされた。例年同校は1、2回戦止まりで今年もほとんど下馬評に上らなかった。それが南商・南農連合を破り初戦を勝ち上がると、2回戦は北中城、3回戦は八重山勢対決で八重山高校を破り初のベスト8。そして準々決勝は強豪の浦添商を破り初のベスト4と、あれよあれよという間に快進撃を続け、甲子園をうかがうまで勝ち上がったのだ。

 確かに同校は、2度甲子園出場を果たした八重山商工高校、さらに29年前の夏季大会で準優勝し、15年も県新人大会や秋季大会を制し甲子園まであと一歩だった八重山高校に比べ、甲子園はまさに夢のまた夢の「蚊帳の外」状態だった。

 それが今年は、苦節30年余の砂川玄隆監督の粘り強い指導の下、大浜敏夫八重農みずほ会会長が「後輩たちが学校創立80周年に花を添えてくれた。素晴らしい夢を見させてくれてありがたい」とたたえていたように、甲子園が目前というところまで急成長したのだ。

 美来工科との準決勝は石垣から駆け付けたOBらを含め、本島在の郷友や関係者らが父母会とともに沖縄セルラースタジアムで大応援団を編成。「行くぞ甲子園」と熱い声援を送ったが、選手が準決勝の重圧と雰囲気にのまれ、十分力を出し切れないままに終わった。

 ■まだまだ十分可能な甲子園

 しかし同校の夢実現はまだまだ十分可能だ。来週の新人戦から始まる新チームは3年生4人が抜けるが、主力となる2年生と1年生の今回の経験が、来年春のセンバツにつながる今年9月の秋季大会と来年夏の大会に生かされるはずだからだ。

 美来工科との準決勝もコールドで敗れたとはいえ、四回までの序盤は押せ押せだったし、その四回に逆に満塁弾を浴びて美来工科ペースとなったが、八重農もチャンスであと一本が出ていれば流れも結果も逆だったかもしれない。

 これが「勝負の綾」というものだろうが、砂川監督も大会を通じてチームの課題を把握できたはずだ。まずは秋の大会に向けて守りの要の投手陣を整備し、持ち前の打撃に磨きをかけたい。3高校が切磋琢磨すれば、八重山から「夢再び」は実現できる。

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