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東京五輪と八重山観光

2020年、観光客は減るのか増えるのか

 ■夏場の書き入れ時に開催

 八重山は観光のトップシーズンを迎え、730交差点周辺は本土からの観光客やクルーズ船の外国人観光客でにぎわっているが、3年後も変わらずにぎわっているだろうか。八重山経済に関わることだけにとても気になる。というのも3年後の2020年のこの時期は国民的イベントの東京オリンピックとパラリンピックがあるからだ。

 1964年以来56年ぶりの東京五輪は、7月24日夜の開会式に先駆けて22日からサッカー競技がスタート。8月9日まで約3週間、メダルを目指して339種目に熱戦が繰り広げられる。この後8月25日から9月6日まではパラリンピックが続くが、この東京五輪が右肩上がりで好調を持続する八重山観光にどう影響するか。いわゆる観光客が増えるか減るかだ。

 ■首都圏と地方の格差拡大

 東京での五輪開催に伴い、施設整備や首都圏のインフラ整備、4000万人を目標とする訪日外国人客など内外の観光客増などによる経済効果は約30兆円と試算されているが、一方でテロの脅威や開催後の景気の落ち込み、首都圏と地方の格差拡大などのデメリットも指摘されている。

 建設資材や人材が東京五輪や東日本大震災の復興に流れ、全国的に地方は資材高騰や人手不足が出るなど既に影響が出ているようだが、さらに五輪期間中は観光客がオリンピック観戦に集中し、地方の観光への影響も懸念されている。

 八重山では2013年に新空港が開港し、そこに台湾などからのクルーズ船の寄港や香港などのチャーター便も加わり、それまで71万人だった観光客が4年目の昨年は124万人にまで増えた。この結果、経済は活況を呈し、観光業界、建設業界は逆に人手不足が深刻化、外国人の雇用も始まっている。

 この好調な観光を受けて東京五輪開催年の2020年は150万人を目標にしているが、そこに果たして東京五輪の影響が出るかどうかだ。

 ■魅力ある観光地づくり 

 業界関係者は極端に変わらない、むしろ期間中は五輪の雑踏を敬遠して増えるのではないか、期間中落ち込み五輪後も反動による景気減退で八重山観光に影響が出る可能性も否定できない|など両方の見方がある。

 7、8月の五輪期間中と言えば八重山観光のトップシーズンであり、書き入れ時だ。昨年は7月に11万人、8月に13万5000人が訪れた。そこで落ち込むと150万人達成は厳しくなる。

 観光は八重山経済の大きな柱だ。しかし一方でこうした国民的イベントや景気動向など外的要因に左右されるもろさがある。いかに八重山を外的要因に左右されない自然豊かな魅力ある安定した観光地にするかが、日本最南端の観光都市の究極の課題だ。

 国は東京五輪を「共謀罪」強行に利用、石垣市も、新空港アクセス道路の開通が五輪後になれば経済的な影響が大きいとして旧大浜町浄水場跡の文化財指定を拒否する理由に利用したが、東京五輪は本来、誘客や魅力ある観光地づくりの好機として利活用されるべきだ。五輪に関係なく誘客できる南国らしいイベント開催など市や業界の取り組みに期待したい。

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