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西表島の東の空で6月30日午後7時30分

 西表島の東の空で6月30日午後7時30分ごろ、雲に隠れた太陽の光が雲の切れ間などから漏れ、太陽と正反対の方向に光線の柱が放射状に収束して見える「反薄明光線」という現象が撮影された。撮影者は「これまで見たことのない空」とシャッターを切ったという▼撮影から2日後、石垣島の南海上で台風3号が発生。台風は3日未明から明け方にかけ八重山地方を強風域に巻き込み、時速35㌔という異例の速さで北上し、九州などに上陸した▼現象はこの台風の襲来予兆だったのだろうか。同現象は八重山では「風の根(カジヌニィー)」と呼ばれ、「風根が現れるのは大風の兆」ということわざが残っている。かつて島の人々は、「風の根」が現れると台風が接近していることを知り、恐れていたとされる▼撮影者は「何かが起きそうな予感がする」と話したというが、まさに予感が的中したようだ▼現代は気象観測技術の向上で、台風の発生、進路、規模などがあらかじめ分かり、被害を最小限に抑えるよう対策もできる。その技術がない時代、人々は、わずかな気象現象の変化を読み取り、自然災害に備えていたのだろう▼台風に関しては「蜂が低い所に巣を作ると台風が来る」との言い伝えもある。定かではないが、用心にこしたことはないようだ。(下野宏一)

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