売り上げ8億3千万円余 石垣空港ターミナル
- 2017年06月29日
- 社会・経済
純利益は1億1025万円の増収益
石垣空港ターミナル㈱(我喜屋隆代表取締役社長)は28日午後、石垣市内のホテルで第9期(2016年4月1日~17年3月31日)定時株主総会を開いた。同期決算は、前年を上回る観光客の来島で入居テナントの歩合賃料収入と国際線使用料が好調で、売上高は前期を959万5000円(1.1%)上回る8億3061万円、当期純利益は1488万円(15・6%)増の1億1025万円の増収増益となった。着工が遅れている南ぬ島石垣空港国際線旅客施設の増改築工事を早期に進め、当初計画の18年度3月末に供用開始を目指す。
南ぬ島石垣空港開港から4年目を迎えた16年度は、台風による外的要因が少なかったことで乗降客数が約243万人(前年度比6.2%増)を記録。来島客数の増加を追い風に空港ターミナルビルの利用が引き上げられ、飲食・物販合わせた24店舗の歩合賃料が前年度から1000万円増、香港直行便の就航で国際線使用料が300万円増えた。
また、台風被害を受けなかったことで台風被害修繕費などの売上原価が前年度を1452万円(2.4%)減の6億358万円に留まり、純利益を押し上げた。経常利益は2300万円(17.4%)増の1億5516万円。
これまでの純利益が1億円前後を推移して平準化の安定動向に石垣泰生代表取締役専務は「国内路線で機材の大型化や国際線の増便などで提供座席数が増加。来期も本年度並みを見込んでいる」と期待感を示す。
一方、10年間の管理費を含めた総事業費約47億円の国際線旅客施設の増改築に向けては「工事請負業者の入札に向けて準備を進めており、着工時期はできるだけ早く」(石垣専務)と話した。
我喜屋社長は「工事単価の上昇や建設業界の人手不足で予定価格と工期内に完成できるのか懸念はある」と指摘。「前年度を振り返っても(経営は)良い数字。今期も順調に推移すると思っている」と前向きに述べた。
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