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「慰霊の日」郡内各地で追悼式

祭壇に向かって焼香する参列者たち=23日午後、八重守之塔

祭壇に向かって焼香する参列者たち=23日午後、八重守之塔

戦没者の冥福祈る
戦争の教訓、風化させない対策を

 20万人余が犠牲となった沖縄戦の終結から72年目を迎えた「慰霊の日」の23日、県内各地は鎮魂の祈りに包まれた。八重山でも3市町で慰霊祭が行われ、戦没者の冥福を祈るとともに恒久平和を願った。年々、戦争体験者が減る中、遺族からは「戦争の教訓を風化させない対策を」との声が上がった。

 石垣市では市主催の全戦没者追悼式・平和祈念式が八重守之塔で行われ、遺族のほか各小中高校、各団体の代表らが参列した。摩文仁の平和の礎に刻銘されている市関係者は、ことし3人が追加され4400人となった。

 式で県遺族連合会八重山支部の喜友名盛允支部長は、遺族の苦難の道のりに言及した上で「戦争の恐怖を知らない世代がほとんど。そのギャップによる風化が懸念される。対策を急がなければならない」と訴えた。

 「平和を考える作文」の中学校の部最優秀賞の前盛朱琳さん(白保中2年)、同部優秀賞の安生心優さん(同3年)が朗読。それぞれ「戦争を知らない私たちができること。それは未来に伝えること。聞いて、学んだ生々しい現状を自ら声に出して語り継いでいくこと」、「大人になった時には自分の子どもに伝えていきたい」と読み上げた。

 中山義隆市長は「これからも積極的に児童生徒に平和学習を開催し、平和の尊さの意識を高めるよう伝えていく」「世界の恒久平和の実現に向かって力強くまい進する」と宣言した。

 式の冒頭、表千家不白流沖縄県支部八重山は祭壇に茶を供え、国吉昭子さんが追悼の歌として「月ぬ美しゃ」など2曲をうたった。代表献花の後、一般参列者が焼香を行った。

 参列者のうち、海軍予科練に合格したものの召集されなかったという遺族会の男性(90)=大川=は「父が戦死していたので、8歳、6歳の弟と2歳の妹が心配だった。呼ばれなくて助かった。戦争になったら何も残らない」と話した。

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