クルーズ船専用岸壁、渋滞など受け入れ課題 市議会一般質問
ターミナルビル整備もめど立たず
6月定例石垣市議会(知念辰憲議長)は20日、井上美智子、長山家康、小底嗣洋、崎枝純夫、砥板芳行の5氏が一般質問を行った。2018年春に予定されている南ぬ浜町のクルーズ船専用岸壁の暫定供用に伴い、大渋滞が予想されるなど、受け入れ面での課題が浮き彫りとなった。ターミナルビルの整備もめどが立っていないことが判明した。また、石垣島堆肥センターの稼働率が生産ベースで26%台にとどまっていることが報告された。
答弁によると、クルーズ船専用岸壁420㍍のうち18年春に295㍍、19年春に340㍍がそれぞれ暫定供与開始され、20年度には20万㌧級船舶の接岸が可能になるが、質問した砥板氏は「日差しも強く、雨も降るのに、そこには施設が何もない。移動手段はバスかタクシーになり、大渋滞が予想される」と懸念をあらわにした。
移動手段について安里行雄建設部長は、バス・タクシー会社との連携、信号機の調整などを通して対応する考えを示した。漢那政弘副市長は新橋梁の整備について「急がないといけない」と述べた。
ターミナル施設については一括交付金を活用した整備を予定していたが、安里部長は「多額になることから財源確保の調整ができず、官民連携国際クルーズ拠点形成事業の次回募集に向けて取り組みたい」と述べた。このほか、「屋根付き歩道およびルーフ整備については2018年度から整備し、19年度に完成を予定している」と答えた。
堆肥センターは井上氏が取り上げ、山田善博農林水産部長は、家畜排せつ物の3%(推定)の搬入、年間生産能力6900㌧のうち1813㌧の生産にとどまっていると報告。対策の一つとして堆肥をまく農機具の購入を計画していることを明らかにした。
長山氏は、自ら行った調査で、遊具が設置されている18公園のうち8公園の遊具が全部あるいは一部破損している実態を紹介、「中には事故が起こりかねない遊具もある」として早急な調査と整備、修繕を求めた。
漢那政弘副市長は「早速調査に取り組みたい。都市公園は補助メニューがあるが、ほかの公園については補助メニューを探した上で適切に対処したい」と答えた。
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