八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

野党側の候補者擁立が焦点

来年3月の石垣市長選まで10カ月切る

 ■6人の候補者名上がる

 来年3月11日投開票の石垣市長選まで10カ月を切った。与党の保守側は現職の中山義隆氏(49)の3選出馬が確実視され、焦点は野党革新側の候補者擁立だ。4月に立ち上げた候補者選考委員会は候補者難も言われたが、しかし先週の委員会で6人が選考委メンバーから推薦され、名前が出そろったようだ。30代から60代前半までのいずれも男性で、その中から早期に候補者を絞り込むという。

 今回の選挙は、石垣島への陸上自衛隊配備の是非が最大の争点になることから、野党革新側にすれば選挙に勝っていかに配備を止めるかが至上命題。しかし過去2回の選挙は4000~5000票の大差で敗れ、市議会勢力も1人欠員の21人中野党革新系は7人しかおらず、与党ながら自衛隊配備に慎重な公明の2人を除いても保守側が圧倒的に優位にある。

 そのため野党革新側の課題は、いかに保守票を取り込み、そして公明も味方に引き込んで「勝てる候補者」を擁立するかだ。先週選考委メンバーから推薦された6人の顔ぶれは、「保革相乗り」も視野に入れた観点から推薦された保守系市議や市民団体代表、30~40代の若い労組幹部、元校長、政治色の薄い団体代表らという。

 ■一筋縄でいかぬ3選

 まだ正式に表明はしていないが、3期目の出馬が確実な現職の中山氏は、最初の選挙は革新現職の大浜長照氏に5014票差、2度目の選挙も同じ大浜氏に4022票差をつけ、圧倒的な強さを見せつけた。その背景にはフレッシュな新人への期待と5選を目指した大浜氏への「多選批判」があった。

 しかし3度目となる今回の選挙は中山氏も一筋縄ではいかないだろう。フレッシュな新人も2期8年ともなると政治的に手あかもつき、内部体制にほころびやきしみも出るからだ。

 今回の石垣への一方的な自衛隊配備受け入れをはじめ、“戦争法”と呼ばれた「安保関連法」制定にほぼ真っ先に賛成の安倍政権追随のそのタカ派的な政治姿勢や5人未満の幼稚園休園問題、タクシー協会を無視してのクルーズ船客向け無料シャトルバス運行、新火葬場や不発弾保管庫建設などに見られた当事者らの頭越しの強権的政治手法を市民がどう判断するか。

 さらに新庁舎の建設場所をめぐる対応や甘しょ生産組合設立の市の人事でも市長を名指しの批判があった。

 ■「勝てる候補者」擁立へ

 与党も3度目の今回は、ゴルフ場建設をめぐり自民市議数人が中山氏に反発して距離を置き、公明も自衛隊配備受け入れに慎重であることから、内部体制にほころびときしみが出ている。

 そこで野党革新側の候補者選考は保守票を取り込むため、保守系市議や、もともと保守系の市民団体代表を擁立しての「保革相乗り」や公明の支持が得られそうな団体代表の擁立も検討するなど「勝てる候補者」擁立を最優先にしているといわれる。

 右傾化の中で保守現職の優位は動かないが、しかし選挙は水物で大方の下馬評が覆った昨年の竹富町長選の例もある。争点の自衛隊配備の住民投票をいつ実施するかでも情勢は変わる。

関連するニュース

  • 関連するニュースはありません。

ページ移動

キーワード検索フォーム