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亡き父の三線手に、審査に挑戦

亡き父・房雄さんの三線で審査に臨んだ稲福真優さん(左)と武登君=17日午後、市民会館中ホール

亡き父・房雄さんの三線で審査に臨んだ稲福真優さん(左)と武登君=17日午後、市民会館中ホール

八重山古典民謡コンクール
稲福真優さん・武登君姉弟

 八重山古典民謡コンクールの奨励普及賞の部では、稲福真優(まゆ)さん(大浜小6年)と武登君(同4年)が、亡き父・房雄さん(享年41)の制作した三線で審査に臨み、「繁昌節」(本調子)と「月ぬかいしゃー節」(二揚)を歌い上げた。それぞれ4歳、1歳で父親が他界、真優さんは「三線をお守りと思って臨んだ。ずっと続けて伝統を伝えていきたい」、武登君は「お父さんの思いを引き継ぎたいという気持ちで弾いた。『頑張ったよ』と伝えたい」と思いをはせた。

 房雄さんは趣味で三線を作っていた。亡くなる前、5人の子どもたちに自身が使っていたものも含めて1本ずつ贈っていた。

 真優さんと武登君は2年前に祖父の故・純さんに誘われ、髙嶺善昇研究所に入門。「父が残してくれた三線を弾きたくて始めた」と口をそろえる。

 母親の理香さん(42)は「子どもたちの中に父親の姿が残っていて、こんな形になったのかなと思うとうれしい。今後もいろんなことに挑戦して文武両道で頑張ってくれたら、夫も喜ぶと思う」と感慨深げ。

 審査後、真優さんは「審査員が目の前に見えてドキッとした。少し自信はある」、武登君は「緊張して焦ったが、最後まで弾けて歌えた」と振り返った。

 会場を訪れた純さんの弟、功さんは「2人とも父親に似ていい声をしている。ルーツが小浜島で、(房雄は)祭りが好きだった。2人にも島の祭りに大いに参加してほしい」と目を細めた。

 2人が通う研究所の髙嶺さんは「武登君は左利き。これまでそのハンディを乗り越えて涙ぐましい努力があった。真優さんは弟思いで、良きライバルでもある。2人には今後も歌、三線の素晴らしさを味わいながら、挑戦していってほしい」と期待している。

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