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給付型奨学金 希望者ゼロ 竹富町議会一般質問

教育委員会「周知不足」
条件面も再検討へ

 竹富町が本年度から取り組んでいる郡内初の給付型奨学金「ふるさと応援奨学生」の希望者がゼロだったことが、15日に行われた町議会(新博文議長)の6月定例会一般質問の質疑で分かった。去る4月1~20日まで募集を行い、問い合わせはあったものの応募がなかった。町教育委員会は「周知不足は否めない」とし、今後、給付対象となる高校生、保護者に周知を徹底するとともに、給付条件を定めた条例と規則の内容についても再度、検討していく考えを示した。

 これは、大学等の卒業後に町内での就職を条件に、奨学生に毎月5万円を給付するもの。本年度は3人の採用枠を設け、保健師と幼稚園教諭を目指す学生に給付する計画だった。

 給付資格などを定めた条例は、昨年11月の臨時議会で承認され、ことし1月からは町のホームページや広報誌で応募を呼び掛けていた。

 教育行政について質問した三盛克美氏が、同奨学生の申し込み状況や周知方法を聞き、田代仁教育委員会総務課長が明らかにした。

 三盛氏は「高校生を持つ保護者の期待もあった。『卒業後に帰ってこないといけない、町内の就職が引っかかる』などの声もある」と指摘。田代教育委員会総務課長が、条例と規則内容について検討する考えを示し、「今後、意見を聞きながら中身については保護者、生徒に周知したい」と述べた。

 質疑のあと、三盛氏は「保護者にとって月5万円はうれしいものだが、卒業後は、子どもたちに対して数年間、就学先などでノウハウを積んでほしいという声もあった。すぐに(町内に)戻るのも困る、という意見もある」と語り、「就学先などで3年や5年住むことができる据え置き期間のようなものがあればいいと思う」と話した。

 【質問要旨】

 ■港湾・道路

 三盛克美氏 船浦港と上原港を利用する際のルールが必要ではないか。

 大盛聰まちづくり課長 県から私たちが委託を受け管理している。県の港湾使用条例を指針にしており、各港に特化したルールはない。ルール作りの必要性は感じている。

 仲里俊一氏 上原港のフェリー船着き場の運用開始は。荷さばき場はどうなっているか。

 大盛課長 運用開始はことし10月。荷さばき場は、本年度で実施設計を行い事業にのせたい。

 渡久山康秀氏 町道中野1号線の新設改良工事の進捗(しんちょく)は。

 大盛課長 国庫補助事業を受けて実施する。現在は国から予算の内示が下りるのを待っている。早ければ今月末には下りる。

 渡久山氏 防犯灯、街路灯の設置について伺う。

 上野エミ町民課長 国の補助による整備事業で本年度は85台の設置を予定。既に16の公民館から要望がある。

 ■自然環境

 仲里氏 赤土汚染の対策は。

 小濵啓由産業振興課長 小浜と波照間で県営水質保全対策事業を行い、土砂の流出防止に取り組んでいる。農地周囲の土砂堆積も緊急性の高い箇所から優先的にやっていく。

 仲里氏 赤土流出防止に向けた啓発活動は。

 小濵課長 県の事業でメチバというイネ科の植物をグリーンベルトとして広げていく。本年度は約20㌶、約4㌔を計画している。

 ■観光

 三盛氏 カヌー業者は町内にどのくらいの数があるか。

 通事太一郎政策推進課長

 2017年3月末で82業者。カヌーだけでなく、ダイビング業者も含まれる。事業者の層や把握そのものが不十分だと思っており、法的に把握する検討を行っている。

 ■教育・文化

 三盛氏 子どもの貧困に伴う就学支援。ファミリーサポートセンターの全額補助なども考えてほしい。

 西大舛町長 全額や半額など検討に入っている。

 上盛政秀氏 食中毒予防に努めてほしい。町長の考えを。

 西大舛髙旬町長 ランチルームと調理場は毎日使われる場所。特に気を付けながら改善に向けてしっかり取り組んでいく。

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