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県知事や参院議員として反戦・平和を貫き…

 県知事や参院議員として反戦・平和を貫き、米軍基地問題などに取り組んだ大田昌秀氏が12日、死去した。誕生日を迎え、92歳での旅立ちだった▼太田さんは、沖縄師範学校在学中に学徒動員され、悲惨な沖縄戦で多くの学友を失った。自らも死線をさまよい、追い詰められた住民の無念の死、軍隊というものの徹底した非人間性を思い知らされる▼戦後、一貫して「沖縄戦で生き残って私がはっきり心に誓ったのは、われわれの体験した残酷な青春を後世の若者たちに送らせてはいけないということだ。平和こそが最大の福祉なのだ」とあらゆる機会で訴え続けた▼県知事時代は、沖縄の政治史上に残る激動の日々だった。在任中の1995年、米兵による少女乱暴事件が発生した。8万5千人が参加した県民総決起大会で「行政を預かる者として、本来一番に守るべき幼い少女の尊厳を守れなかったことを心の底からおわびしたい」と頭を下げた▼沖縄戦などで亡くなった国内外全ての人々の氏名を刻んだ「平和の礎」を建立し慰霊した。また、米軍基地用地の強制使用に必要な代理署名手続きを拒否し、基地の重圧を沖縄に強いる日米両政府に異議を申し立てた▼戦争の悲惨さに恐れを感じない人が多くなってはいないか。太田さんが使命とした反戦・平和を心にとどめたい。(鬚川修)

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