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調査に不同意の土地も 陸自配置案

地権者、手続きを批判
沖縄防衛省の対応「ひどすぎる」と怒り

 石垣市平得大俣東への陸上自衛隊配備計画をめぐり、防衛省が施設配置案として提示した配備先に、同省の事前調査に同意していない地権者の土地が含まれていることが10日までに分かった。同地は、2筆計3653平方㍍の畑。地権者の男性(48)=字石垣=は「国の専権事項として個人を抹殺するのか。怒りとあきれしかない。ひどすぎる」と憤る。沖縄防衛局は取材に対し「地権者の詳細については相手方があることなので答えは差し控えたい」としている。

 男性は同地で藍、野菜、花などを栽培。将来的には自然の中を散歩しながら収穫も楽しむことができる「農庭園」を目指している。

 男性によると、2月下旬ごろ、防衛省の担当者ら3人の訪問を受け、調査したいとの報告を受けた。自分の土地が配備先に入るのかどうか気になったため、訪問を受けた後、担当者の一人に電話で連絡し、自らの立ち会いを求めた。 

 ところが、5月上旬ごろ、2回目の訪問を受けた際、「明日、調査に入る」と突如告げられた。「明日も仕事なので出直してほしい」と重ねて立ち会いを要望したが、その後何の連絡もないまま配置案が17日に公表された。数日後、自宅を訪れた防衛省の担当者に男性は配備に反対であることを伝えるとともに抗議した。

 男性は取材に「立ち会いを求めているのに前もって電話するのが筋。順序がおかしい。担当者は国の専権事項ということだけで仕事をしているのではないか。僕らの悩みを感じようとしない。想像力がまひしている。あいさつをしたということで手続きは踏んだとしているのだろう。既成事実を重ねている」と批判する。

 同省は、配置案の公表に当たり、事前に地権者への報告・説明を行っていない。沖縄防衛局によると、公表後、地権者に対して面会あるいは電話をして、具体的な配置先選定に向け、状況確認のための立ち入りがあることを伝え、現在の土地利用状況と将来の土地利用計画などについて確認したという。地権者とは引き続き調整するとしている。

 男性は「反対している僕の土地は外されるだろうが、配備計画は石垣島全体の問題。前回市長選で、子育て支援を期待して中山市長に票を入れた。当時、自衛隊配備に関しては公約に入っていなかったので、住民投票や市長選など何らかの形で民意を問うべきだ。そうでないと納得ができない」と話している。

  • タグ: 陸上自衛隊配備計画
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