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今選挙の争点は何か

与那国町長選、告示まで2カ月に迫る

 ■保守分裂選挙の様相

 任期満了の伴う与那国町長選挙は8月1日の告示(6日投開票)まであと2カ月に迫った。昨年3月に自衛隊が配備されて以降初となる同町の今回の選挙は、その自衛隊がどういう影響を与えるか配備1年の自衛隊に対する町民の評価や反応など注目点は多い。

 まず前々回、前回は自衛隊配備の是非を争点にしたが、配備が完了した今回の選挙は何を争点にし、どういう選挙になるかだ。

 自衛隊員約160人とその家族含め230票前後の「自衛隊票」が保守に流れることで敗れた革新側が候補者を擁立できず、従来の保・革対決の構図が崩れ、保守分裂選挙となるのか、あるいは革新側が擁立して三つどもえになるのか、まずそこが注目点だ。そしてその場合争点はどうなるかだ。

 さらに同選挙結果は、自衛隊配備計画が具体化している石垣市からも注目されている。500人ー600人の自衛隊員が配備されれば、家族を含めて1000人以上となる「自衛隊票」は市長選をはじめ各種選挙の保・革の戦いに大きく影響するからだ。

 ■革新は候補者を擁立すべき

 与那国は今回、保守分裂選挙が濃厚だ。現職の外間守吉氏(67)は、自らが誘致した自衛隊票を当て込んでの自信からか、昨年の段階で早々と4期目出馬の意向を表明した。

 これに対し同じ保守陣営から与那国防衛協会副会長として自衛隊誘致を積極的に進めて来た町議会議長の糸数健一氏(63)が、「現職の町政運営は公平公正でないと反発する人がたくさんいる」として出馬準備を進め、現時点で革新側に擁立の動きがないことから保守同士の分裂選挙が濃厚だ。

 同町では保・革が拮抗(きっこう)し、外間氏の過去3回の選挙は2005年が62票差、2009年が103票差、前回2013年は47票差の勝利だった。それが今回有権者の約17%に当たる230票前後の「自衛隊票」が新たに加わったことで5連敗中の自衛隊反対の革新側には、「今後一騎打ちでは町長選は勝てない」と諦めがあり、現時点で擁立の動きは表立って見られない。

 ただ保守分裂が確定的になれば勝機もあると擁立の観測もある。しかし保・革一騎打ちや三つどもえにかかわらず革新側は候補者を擁立すべきだ。

 ■争点は外間町政の評価

 それは自衛隊反対や外間町長の町政運営に反発する人たちの受け皿や選択肢にするとともに、自衛隊配備後島がどう変わったのか、「自衛隊城下町」としてそのメリット・デメリットや町民の評価や反応を確認し、あらためて自衛隊の危険性を浮き彫りにする必要があるからだ。諦めるべきでない。

 しかも同町では現在の陸自に加えて新たに海自を誘致の動きがあり、加えて先日ハリス米太平洋軍司令官と自衛隊トップの河野克俊統合幕僚長が島を訪れ、「国境の町」は日米一体でさらに基地機能強化の恐れも出てきた。

 今選挙での争点はまだ出ていないが、一義的には4期を目指す外間町政の評価と自衛隊配備後のこれからのまちづくりをどうするかだろう。自衛隊問題も石垣とつながってまだ終わっていない。選挙を通し多様な意見がぶつかり合わないと町は発展しない。

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