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累積赤字5000万円余り 特別養護老人ホーム「月桃の里」

入所者の減少や介護保険報酬のマイナス改定などの影響で運営が厳しくなっている特別養護老人ホーム「月桃の里」=22日午前、与那国町内

入所者の減少や介護保険報酬のマイナス改定などの影響で運営が厳しくなっている特別養護老人ホーム「月桃の里」=22日午前、与那国町内

運営、危機的状況
支援求め町に要望

 【与那国】入所者の減少や2015年度の介護保険報酬のマイナス改定の影響で赤字が続くなど、特別養護老人ホーム「月桃の里」(定員30人)の運営が危機に陥っている社会福祉法人ダンヌ会(上地国生理事長)は15日付で町に要望書を提出、支援を求めている。要望書によると、特養は入所者の減少で12年度から数百万円の赤字が続き、マイナス改定があった15年度には2142万円にふくれあがった。累積赤字は3793万円、09年度の台風被害に伴う損失を加えると5379万円に上る。

 月桃の里は1999年、「与那国町の老人の豊かな老後」を目的に町内唯一の特養として設立された。当初は町内からの入所者で満床だったが、その後、2000年の介護保険開始や人口減に伴い、入所者が減少しているという。石垣市など島外からの入所者に頼る傾向となっており、現在、20人の入所のうち島内10人、島外10人と半々の割合。

 12年度から赤字が続いているため、同法人は、当初から継続している理事長の無報酬に加え、16年6月からは施設長の給与50%カット、職員賞与の全額カットを断行。経費の削減に取り組み、危機を乗り切っていたが、毎月250万円程度の預金を取り崩すなどして運営しているため、「資金が枯渇するのは時間の問題」としている。

 同法人は要望書で「町唯一の入所可能な老人福祉施設として、地域の福祉の拠点として、永続的な介護サービス提供体制を維持し、町の高齢者福祉に貢献していきたい」として運営補助金と、町内からの入所者を促すための入所費用の助成金を要請している。

 3月定例会で外間守吉町長は「必要不可欠な施設。よい環境がつくれるよう行政として対応できるものは対応していきたい」と支援策を検討する意向を明らかにし、小嶺長典長寿福祉課長は「要望書が出てくれば、行政としてやれるものを検討しなければならない」と答弁している。

 要望書を受け、町は「今後、施設側から説明を受けたい」としている。

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