八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

世界的にみてもすごい発見と言わざるを得ない…

 世界的にみてもすごい発見と言わざるを得ない。南ぬ島石垣空港の敷地内にある白保竿根田原洞窟遺跡から出土した人骨群が、人の手によって埋葬された国内初確認の旧石器時代の墓地だったことが分かった▼発見された人骨の一つ「白保4号人骨」は、想像もつかないはるか約2万7千年前の国内最古の全身骨格であり、那覇市の「港川人骨」(2万2千年前)の記録を塗り替えた▼4号人骨は、推定身長165・2㌢の成人男性だった。埋葬はあおむけの姿勢で膝は胸の前に、腕は両手が顔の近くに来るように曲げられて安置。人骨群の骨には関節が離れたものやネズミの仲間がかじった歯型があることから遺体を地中に埋めない風葬であったことが明らかになった▼考古学はいまや科学技術が進み、はるか古代人の生活を史実として解明することができようになった。研究グループは、デジタル技術を用いて頭蓋骨の復元を進めており、港川人以来の古代人の顔の再現をはじめ、多方面の研究進展が期待されている▼それにしても、新空港が白保の海を埋め立て完成していたら世紀の大発見もなかったのではないかと思うと、判断の持つ重さを考えざるを得ない▼人類史に新たな一ページを刻むことが可能な今回の発見、郷土の誇りと古代人の命に対する祈りを伝えてくれた。(鬚川修)

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

関連するニュース

  • 関連するニュースはありません。

ページ移動

キーワード検索フォーム