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国内最古の全身骨格 旧石器人の葬法初確認

白保竿根田原洞穴遺跡から完全に近い形で見つかった旧石器時代の人骨「白保4号人骨」(県埋蔵文化財センター提供)白保竿根田原洞穴遺跡から完全に近い形で見つかった旧石器時代の人骨「白保4号人骨」(県埋蔵文化財センター提供) 「白保4号人骨」の埋葬姿勢イメージ(県埋蔵文化財センター提供)
世界最大級の人類遺跡
白保竿根田原洞穴

 【西原】県埋蔵文化財センターが2012年度から16年度までの5年間、南ぬ島石垣空港の敷地内にある白保竿根田原洞穴遺跡を調査した結果、発見された人骨の内1体が国内最古となる約2万7000年前の全身骨格であることが分かった。ほぼ全身骨が残されたものからは、葬られた時の姿勢も明らかになり、同センターでは「これまで分からなかった旧石器人の葬法がわかる国内初の例だ」とし、遺跡については「世界的にみても最大級の旧石器時代人類遺跡だ」と結論づけた。同センターが19日、発表した。

 同遺跡は09年、建設工事中の南ぬ島石垣空港の敷地内で見つかり、考古学や人類学、地質学などの専門家からなる調査指導委員会が調査方法などを検討しつつ調査を進めた結果、1000を超える人骨片が発見された。

 出土した19体の人骨の中でも「白保4号人骨」は、推定身長165・2㌢の成人男性で、国内唯一の全身骨格だった「港川人」より5000年古い約2万7000年前のもので、日本で最も古い旧石器人の顔を知ることができる貴重な資料となる。現在、デジタル技術を用いた頭蓋骨復元が進められており、港川人以来となる更新世人類の顔を再現できる可能性が高いという。

 また、骨の位置が解剖学的位置関係を保っていたことや骨にネズミの仲間がかじった歯形がついていたことなどから、遺体は地中に埋めない風葬であったことが明らかになったほか、骨の位置が両手両足を強く屈曲させたあおむけの姿勢だったことから人の手で葬られたことは確実で、同遺跡が葬送の場だったことを決定づけた。

 同センターでは「今後の研究によって日本の人類史に新たな一ページを刻むだろう」と今後さらなる分析を進める。

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