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新工場建築案が有力 石垣島製糖

処理能力の低下や施設の老朽化が進んでいる石垣島製糖の工場施設=11日午後

処理能力の低下や施設の老朽化が進んでいる石垣島製糖の工場施設=11日午後

築55年で老朽化
処理能力低下や設備劣化

 石垣島製糖㈱(松林豊代表取締役社長)の工場は、1961年の建設から55年が経過し、機械刈りの拡大に伴うトラッシュの増加で処理能力が低下、老朽化で建物や設備が劣化するなど、課題を抱えている。同社によると、処理能力は手刈り主体のときで1日1000㌧あったが、機械刈りが主流の現在、同900㌧が限界に。重要テーマの製糖期間の短縮には処理能力アップが求められている。施設も梁(はり)や基礎部分に腐食が多くみられ、現状では長期間の使用に耐えられないという。同社は「多くの課題や問題点の解決を図る上で、社有地で新工場を建設する案が最も有力」としている。

 機械刈りの割合は年々拡大、現在は80%弱となっており、今後100%になることが想定される。機械刈りが増えると、トラッシュ量が増大するほか、降雨時に収穫ができず、原料切れを起こす。このため製糖期間が延び、次の植え付けに影響が出る。

 前期は原料7万6623㌧に対し長雨の影響で製糖期間が157日と長引き、次期植え付け時期がずれ込んだ。県のサトウキビ増産計画によると、石垣島では2025年期に9万200㌧を目指しているが、現状の処理能力では約150日程度の操業日数が必要となり、降雨で原料が搬入されない場合はさらに延びることが懸念されている。

 施設は、梁の腐食で建屋を支える機能が弱くなっているほか、建屋・設備の基礎部分が糖分の侵入で腐食、亀裂が生じている箇所が多くみられる。侵入した糖分を完全に除去することは困難となっているため、今後も基礎の劣化が進んでいくとみられる。

 新工場建設について同社は、莫大(ばくだい)な費用を要するため単独での建設は極めて困難とし、自治体が整備して指定管理者制度を導入している含蜜糖工場(黒糖工場)の例を参考にできるのではないかと提案。松林社長は「石垣市、県への協力を要請していくとともに、石垣島製糖を存続させる理由を地域に広く伝えていかなければならないと思っている」と話す。

 分蜜糖工場は、新設を除き沖縄県で8工場、鹿児島県で7工場ある。同社と同じころに建設された工場が多いことから、計画的な整備が必要となる。松林社長は「新工場建設には少なくとも2、3年は必要なことから、すぐに具体的な検討を開始しなければならないのではないか」と指摘する。

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