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授業展開、連携で充実〜竹富小中学校で一貫教育研究実践

小中連携・一貫教育の研究実践に取り組んでいる竹富小中学校。写真は中学校の八幡辰史教諭(右)から理科を教わる小学6年生の藤井可菜美さん=21日午後、同校

小中連携・一貫教育の研究実践に取り組んでいる竹富小中学校。写真は中学校の八幡辰史教諭(右)から理科を教わる小学6年生の藤井可菜美さん=21日午後、同校

児童の学び深まる
安定的な教員配置課題

 【竹富】竹富小中学校(島仲信秀校長、児童17人、生徒15人)は本年度、竹富町教育委員会(大田綾子教育長)の研究指定を受け、小中連携・一貫教育の研究実践に取り組んでいる。同校はこれまでにも自主的に小中連携教育を行っており、小学校から中学校へのスムーズな接続を実感。一方、児童生徒数の増減に伴う教員の配置の変動で不安定な学級運営になりやすいことなどが課題。島仲校長は「手探り状態だが、“児童生徒ファースト”で取り組んでいきたい」と意気込んでいる。(松井弥恵子記者)

 ■スタイル統一を確認

 竹教委は昨年度、義務教育9年間の児童生徒の発達を見通した教育の充実を図ろうと「小中連携・一貫教育基本方針」を策定。本年度から教員の兼務辞令を発令し、竹富町の全小中学校で、相互に授業ができるようにした。

 竹富小中では小学校の複式解消などを目的に以前から、中学校教諭が小学校でも授業を実施。昨年9月ごろには、授業の導入から振り返りまでの流れやノートの使い方などを小中で統一することを目指す「竹富校授業スタイル」を作成し、本年度当初に全教職員で確認してスタートした。

 ■「同じ先生から学びたい」

 校内研究主任を務めている中学校数学科の與那嶺聡教諭(40)は「中学入学前の児童の様子や習熟状況が年間を通して分かり、入学後もスムーズに授業ができている」と振り返り、「スタイルを統一することで子どもたちがより授業に入りやすくなる」とメリットを強調。

 小学校教務主任の加原玲子教諭(43)は「複式学級を教員が1人で見ることは授業展開の部分で厳しい。連携することで児童にとって充実した内容になり、中学校教諭の専門性から学びも深まる。本年度は中学校教諭に小学校の授業を見てもらい、小学6年から中学1年のつなぎも含めてしっかりやっていきたい」と意欲を語る。

 国語や算数、理科などを中学校教諭から教わっている小学6年の藤井可菜美さん(11)は「難しいこともあるが、ゆっくり分かりやすく教えてくれる。来年も同じ先生から学びたい」と笑顔。

 ■実践の広まりに期待

 同校によると中学校は本年度、学年ごとの単式学級だが、次年度は1、2年が複式学級になる可能性が高く、それに伴う教員数の減少が予想される。島仲校長は「少ない中でできるかどうか。永続的に取り組めるよう安定的な教員の配置など、全体で考えていく必要があるのではないか」と提起する。

 一方、大田教育長は「そのような状況は竹富町の特性としてずっとあること。少ない中でもできる方法を探るのも研究」と指摘し、「来年開催予定の町学力向上推進実践発表会で課題も含めて報告してもらいたい。研究内容を各校が参考にして広めていってほしい」と期待している。

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